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システム復元に関する便利なコマンドを紹介 | Windows バッチファイル






システム復元に関するコマンドを紹介します。システム復元とはシステムを以前の状態に戻す機能です。Windows 10 を含めWindows に標準で含まれている機能です。システム情報を戻すだけでデータファイルなどは戻さないのでデータのバックアップとしては全く使えない点に注意してください。ただしデフォルトでは Windows 10 ではこの機能は無効化されています。
コントロールパネルのシステムから操作することが可能ですがコマンドから実行することも可能です。本ページではこれらをコマンドで実行する方法を紹介します。

基本的には Powershell のコマンドレットで操作します。
ただし本ページではコマンドプロンプトから "powershell (コマンドレット)" という書式で実行しています。これはコマンドプロンプトから powershell.exe 経由でコマンドレットを実行しているということです。

ツールを起動


ツールを起動するコマンドです。このコマンドによりコントロールパネル状のシステム保護の画面が表示されます。

C:\> rstrui.exe



Cドライブの復元ポイントを有効化


Cドライブの復元ポイントを有効化します。基本的にCドライブの復元ポイントは有効化しておいてください。

C:\> Powershell Enable-ComputerRestore -Drive C:



Cドライブの復元ポイントを無効化


Cドライブの復元ポイントを無効化します。基本的にCドライブを無効化することはありません。Dドライブなどをこのコマンドで無効化するケースはあるかもしれません。


C:\> Powershell Disable-ComputerRestore -Drive C:




復元ポイント生成


復元ポイントを生成するコマンドです。即座に作成されます。


C:\> PowerShell Checkpoint-Computer -Description 'New Recovery Point'

システム復元ポイントを作成しています...
システム復元ポイントを作成しています... 52% 完了。



短期間で連続して作成すると次のエラーが発生します。時間を空けてから再度実行してください。デフォルトでは1日(1440分)以内で連続して作成することはできません。

C:\> PowerShell Checkpoint-Computer -Description 'New Recovery Point'
警告: 過去 1440 分以内に作成されたシステム復元ポイントが既に存在するため、新しいシステム復元ポイントを作成できません。
復元ポイントの作成頻度を変更するには、レジストリ キー 'HKLM\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SystemRestore' の下に、DWORD値
'SystemRestorePointCreationFrequency' を作成します。このレジストリキーの値で、復元ポイントを連続して作成する際に確保する必要がある間隔を分単位で指定します。既定値は 1440 分 (24 時間)です。



対象ドライブ(今回はCドライブ) のシステム復元が無効化されている場合は以下のエラーが出力されます。対象ドライブの復元ポイントを有効化 ( "Powershell Enable-ComputerRestore -Drive C: ") してから再度コマンドを実行してください。

C:\>PowerShell Checkpoint-Computer -Description 'New Recovery Point'
Checkpoint-Computer : このコマンドは、次のエラーにより実行できません: サービスは、無効であるか、または関連付けられた有
効なデバイスがないため、開始できません。
発生場所 行:1 文字:1
+ Checkpoint-Computer -Description 'New Recovery Point'
+ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+ CategoryInfo : InvalidOperation: (:) [Checkpoint-Computer]、ArgumentException
+ FullyQualifiedErrorId : ServiceDisabled,Microsoft.PowerShell.Commands.CheckpointComputerCommand



復元ポイントの一覧


復元ポイントの一覧を表示するコマンドです。作成済みのコマンドの一覧が表示されます。


C:\> Powershell Get-ComputerRestorePoint

CreationTime Description SequenceNumber EventType RestorePointType
------------ ----------- -------------- --------- ----------------
2020/08/16 6:13:00 New Recovery Point 95 BEGIN_SYSTEM_C... APPLICATION_INSTALL



復元実行


システムの復元を実行するには以下のコマンドを実行します。-RestorePoint には上記の "Powershell Get-ComputerRestorePoint" で確認した SequenceNumbe を指定します。
【注意】このコマンドを実行すると、確認画面もなくいきなり復元が実行されます。復元中にはWindows の再起動が実行されます。保存されていないファイルは破棄されます。開いているアプリなどは閉じておいてください。


C:\> PowerShell Restore-Computer -RestorePoint 95



以下のエラーが出力される場合は-RestorePoint で指定した SequenceNumberに誤りがあります。

Restore-Computer : "5" は有効な復元ポイントとして設定されていないため、コンピューターを復元できません。RestorePoint パラメーターに有効な復元ポイントを入力して、再試行してください。
発生場所 行:1 文字:1
+ Restore-Computer -RestorePoint 5
+ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+ CategoryInfo : InvalidArgument: (:) [Restore-Computer]、ArgumentException
+ FullyQualifiedErrorId : InvalidRestorePoint,Microsoft.PowerShell.Commands.RestoreComputerCommand









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