平成25年度春季 高度情報処理 午前共通問題

高度情報処理試験の25年度春 午前T共通問題の主催者発表解答を紹介します。またオリジナルの解説も掲載します。


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問題番号 解答 解説
1 1110011をあてはめると以下となります。

1(+)1(+)0(+)1=0
1(+)1(+)0(+)1=0
1(+)1(+)1(+)0=0

(+)は排他的論理輪であり、実際に計算すると

1(+)1(+)0(+)1=1
1(+)1(+)0(+)1=1
1(+)1(+)1(+)0=1

となります。3式すべてで本来の値が異なります。1ビット誤りなので、3式に含まれるX1 にビット誤りがあることが分かります。
2 午前は1問あたりに使える時間も少ないので、このような場合は実際に計算して考えると良いと思います。

n=1の場合、1
n=2の場合、1・2=2
n=3の場合、1・2・3=6
n=4の場合、1・2・3・4=24

(ア)〜(エ)でこれらの数字が合致するのは(ウ)のみとなります。

3 処理Bと処理Cはループする仮定で必ず同期します。
よって
B→B→C
C→C→B
のような処理は行われません。

必ずB→C、C→Bあるいはの繰り返しとなります。
例:BCCBCBCBBCCB・・・・・・
4 ライトスルー方式:キャッシュ書き込みと同時に主記憶にも書き込みが行われる
よって書き込みに時間がかかる。
「キャッシュに書き込み(ライト)しそのままスルーして主記憶に書き込む」と覚える


ライトバック方式:キャッシュに書き込んだ時点で書き込み完了とする。主記憶に書き込まない点より高速となる。キャッシュから内容が不要となった時に初めて主記憶に書き込まれる。
「キャッシュに書き込んだ(ライト)時点で処理にバックする」と覚える

5 密結合マルチプロセッサ:CPUがメモリを共有

疎結合マルチプロセッサ:CPUごとにメモリを所有

よって密結合マルチプロセッサの場合、CPUが増えてもメモリの排他処理が発生するため性能が低下します。
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参考:フォールトトレランス、フェールソフト、フェールセーフの違い
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9 標本化→量子化→符号化の順番で行います。

標本化:アナログのまま、一定周期でデータを取り出し。
量子化:標本化で取り出したデータを数値化。
符号化:量子化で取り出した数値をディジタルデータ化。(2進数)

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13 n人がそれぞれ秘密鍵と公開鍵の2個を所有するため、合計で2n個の鍵が必要となります。

参考まで、共通鍵で通信する場合は
2人→1個
3人→3個
4人→6個
5人→10個
となり、結果的にn(n-1)÷2 個の共通鍵が必要となります。
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17 参考:ソフトウェア品質特性モデル
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19 リスク回避・・・リスクを発生させない。

リスク転嫁・・・リスクを転換する。(例:損害保険に入るなど)

リスク軽減・・・リスクを減らす。(例:インフルエンザ対策として消毒液の導入)

リスク受容・・・リスクを受け入れる。(例:軽微なリスクの場合は、発生した場合は損失を受け入れる。)
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26 プロダクト・ポートフォリオ・マネージメントに関する問題です。
金のなる木・・・成長率が低いため新たな投資は必要ありません。この分野でシェアが大きいということは安定的にキャッシュを稼ぐことができます
例:ブルドックソース。ソースの味は毎年同じでも売れるため,大きな開発投資は不要です。ブランド(シェア)を持つ企業が圧倒的に有利となります。

花形商品・・・成長期にある製品であるため大きな投資が必要です。(例:スマートフォン。シェアを持っていても新製品を次々と開発しないと時代に乗り遅れる。)

負け犬・・・成長率もシェアも低く最悪です。撤退の検討が必要です。

問題児・・・成長率が高くしかもシェアが低いため、大きな投資が必要となります。
27 MRP(Material Requirements Planning)とは資材所要量計画のこと。資材管理で生産を計画する。
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29 マクシミン原理は可能性がある環境で最悪の場合に利益が最大となる戦略。
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(*)解答は必ず主催者発表を参照してください。仮にこのページに記述に誤りがあった場合でも、いかなる人物、団体も時間的損失、金銭的の損失その他あらゆる損失の補償もいたしません。

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