システムのユーザインターフェースをデザインする場合、とても参考になる「ヤコブ・ニールセン氏のユーザビリティ10原則」を紹介します。実際に情報処理の試験にも出題されています。
1.システム状態が視覚的に分かること(Visibility of system status)
システムの状態をユーザに見せることです。
例:「検索中・・・」「50%までダウンロード済み」などです。
ユーザにシステムが停止してしまったなどと思わせないことです。
2.システムと実世界のマッチ(Match between system and the real world)
専門用語は使用せず、実社会のなじみの言葉で表現することです。
例:
「シャットダウン」→「電源を切る」
3.ユーザ制御と自由度(User control and freedom)
画面などでユーザが自由に移動できることです。
例:ユーザが操作を間違えた場合は「1つ前に戻る」、あるいは「最初からやり直す」ことが可能なこと。
操作ミスに気が付いても前の画面に戻れないなどは駄目です。
4.一貫性と標準化(Consistency and standards)
同じ機能はいつでも同じ名称、デザインとするです。画面によって戻るボタンのデザインが異なるなどはNGです。
また全体を通して同じデザインとすることです。
5.エラー防止(Error prevention)
事前にエラーを防止する仕組み、表示を行うことです。
例:
「5分以上放置すると自動的に終了します」
「パスワードは8文字以上です」→この表示がなく、7文字のパスワードを入力して初めて8文字以上の警告が表示されるなどはNGです。
6.記憶よりも見た目の分かり易さ(Recognition rather than recall)
ユーザの記憶に依存してはいけないことです。かなり前の画面に戻るとき、今までどの画面を経由してこの画面まで来たか、ユーザの記憶に依存してはいけません。
7.柔軟性と効率性(Flexibility and efficiency of use)
ユーザのレベルによってインターフェースを変更して操作性を良くすることです。
例:初心者向けに「初めてガイド」「クイックスタート」を作成する。
熟練者向けに「ショートカット」「最近つかった機能一覧」などを作成する。
8.美しく、最小限のデザイン(Aesthetic and minimalist design)
デザインはシンプルで。不要なデザインや機能、冗長な機能は削除します。
9.エラー時にユーザが認識、診断、回復が可能(Help users recognize, diagnose, and recover from errors)
エラーが発生した場合は原因や対処を表示します。
10.ヘルプとドキュメント(Help and documentation)
ヘルプとドキュメントを準備します。
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