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1.概要
2.HTML 変換に関して
3.パススルーHTML
4.Webアプリケーションでサポートされない@関数
(@command)
1.概要
本ページでは R4.6におけるWebアプリケーション作成方法に関して説明します。基本的には
ノーツで作成したデータベースはブラウザからアクセスすることが可能です。例えば
notes\data\app\test.nsf に作成したデータベースは
http://servername/app/test.nsf でアクセス可能です。
R4.6ではアクセスのたびに、文書がHTMLに変換されます。しかしすべての文書が正しく変換されるとは限りません。つまり、文書の中でHTMLに変換可能なものは変換されますが、変換不可なものは無視されます。
つまり、あらがじめ Webアプリケーションを意識して作成しないと、つかいものになりません!
ノーツデータベースの各要素は以下のような HTMLに変換されます。
文書(フォーム)
| フィールド | |
| テキスト入力 | テキストボックスに変換されます |
| キーワード(リストにない値は不可) | リストボックスに変換されます(*1) |
| キーワード(リストにない値は可) | 変換されません |
| ラジオボタン | ラジオボタンに変換されます |
| リッチテキストフィールド | 複数行のテキストボックスに変換されます(*4) |
| アクション | |
| アクション | 式の内容がWebアプリケーションでサポートされている場合には変換されます |
| 罫線 | |
| 罫線 | 表に変換されます。 |
| ボタン | |
| ボタン | 一つ目のボタンは 自動的にFORMの送信ボタンに変換されます。(*5) |
| Web構成要素 | |
| 埋め込みナビゲーター | ナビゲータが挿入されます |
| 埋め込みビュー | ビューが挿入されます |
| 埋め込みフォルダペイン | フォルダペインが挿入されます |
| ファイルアップロード制御 | ファイルアップロードエリアが挿入されます(*6) |
(*1)キーワードとして @dbcolumnによる参照が可能。R4.5
では、レプリカIDでのみアクセス可能です。
(*3)R4.6では、セルごとに色を設定できます。
(*4)ただし編集モードの場合のみスクロールバーが表示されます。
(*5)R4.5ではボタンは1つのみのサポートでしたが、R4.6では複数のボタンをサポートしています。
(*6)ブラウザがサポートしている必要があります。
ビュー
ナビゲータバーとともに変換されます。設計を変更したい場合には
$$ViewTempleteDefault
フォームを作成します。このビューを作成することにより、すべてのビューがこの設計をもとに表示されます。$$ViewBodyフィールドにはビューが表示されます。その他は自由に作成できます。
ナビゲータバーを作成するにはホットスポットを使用します。ホットスポットは以下のとおりです。
| 前へ | @DbCommand("Domino";"ViewPreviousPage") |
| 次へ | @DbCommand("Domino";"ViewNextPage") |
| 展開 | @Command([ViewExpandAll]) |
| 省略 | @Command([ViewCollapseAll]) |
| 検索 | @Command([ViewShowSearchBar]) |
ナビゲータ
ホットスポットはイメージマップに変換されます
ノーツのフォームでは表現できない、あるいは他のHTMLエディタなどで作成したHTMLを使用する場合にはパススルーHTMLを使用します。以下の方法があります
方法1 HTMLを[]で囲う
[]で囲われた部分はHTMLとして扱われます。ただし文字装飾がついていると正しく認識されませんので注意してください。
方法2 HTMLを選択して [文字][パススルーHTML]を選択する。
方法1と同じ意味です。
方法3 HTMLフィールドを作成する
HTMLを使用すると、そのフォームの他の部分を無視してHTMLのみを送信します。
方法4 $$HTMLHEADフィールドを作成する
HTMLを <HEAD> </HEAD>内に挿入して送信します。一般的にJAVASCRIPTの関数はヘッダー内に定義されるため、これを使用すると便利です。
方法5 計算結果フィールドを作成する
一見方法1、2と同じように思われますが、この方法は柔軟性があります。
例えば
"<A
HREF=\"http://"+servername+"/index.html\">click</A>]"
のように書けば動的に servernameフィールドの値を HTMLとしてブラウザに返すことが可能です。当然@コマンドも使用可能です。文字列内で
ダブルクオートを使用する場合には \"のように前に\マークを使用します。
4.Webアプリケーションでサポートされない@関数 (@command)
以下の@関数は Webアプリケーションでサポートされません。
(1)ユーザーインターフェースに関するもの
例:@Picklist、 @Prompt、@DialogBox、
(2)ユーザーIDやノーツクライアントに関するもの
例:@Environment、@Certificate、@Domain、@IsAgentEnabled、@GetPortsList、@SetEnvironment
(3)ビューに関する機能の一部
例:@DocChildren、 @IsCategory、@Responses、@DocLevel、 @DocNumber
(4)@dblookupや@DbColumnのうち、サーバ間をまたがるもの
セキュリティによりWebアプリケーションは他のサーバへの@dblookupや@DbColumnはサポートされません。
使用可能な関数は R4.5とR4.6でことなるため、注意してください。(R4.6ではサポートの範囲が広がっています。)
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