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作成日:2019/10/04
更新日:2019/10/11
対象:Windows 10

ディスクのビジー度をパフォーマンスモニタで計測する




【目次】


スループット


スループットはパフォーマンスモニタのカウントである [PhysicalDisk] - [Disk Bytes/sec] で取得することが可能です。
1秒あたりのディスクへの転送量となります。

IOPS


IOPS とは1秒間に発行するリクエスト数です。処理回数ともいえます。Input/Output Per Secondの略称です。
IOPSはパフォーマンスモニタのカウントである [PhysicalDisk] - [Disk transfer/sec] で取得することが可能です。これは[Disk Reads/sec] と [Disk Write/sec] の合計です。

IOPS 1回あたりの転送数


IOPS 1回あたり(要するに1リクエスト時の転送量)の平均 Bytesです。
IOPSはパフォーマンスモニタのカウントである [PhysicalDisk] - [Avg. Disk Bytes/transfer] で取得することが可能です。

小さいリクエストが多発している場合はこの値が小さくなります。よってこの値が小さいと効率が悪いことが分かります。
Windows 10では最大 1Mになるようです。


Disk Queue Length


Disk Queue LengthとはディスクIO待ちのキューのことです。レジを待つお客の列と同じです。列が長いということは処理が停滞していしているとうことです。
この値が長いとディスク処理で遅延が発生しているとうことになります。
Disk Queue Lengthはパフォーマンスモニタのカウントである [PhysicalDisk] - [Avg.Disk Queue Length] で取得することが可能です。

以下は平穏な状態から大量のファイルコピーを発生させた場合の "Disk Queue Length" の値です。ファイルコピー処理が間に合わなく待ち行列(Queue)が発生していることが分かります。

パフォーマンスモニタのDisk Queue Length を観察する




スループットとIOPSの関係



[Disk Bytes/sec] = [Avg. Disk Bytes/transfer] x [Disk transfer/sec]

[秒あたりの転送Bytes] = [転送あたりのBytes] x [秒あたりの転送回数]

[スループット] = [IOPS 1回あたりの転送量] x [IOPS]

スループットとIOPSのWindowsパフォーマンスモニタの違い



以下はスループットとIOPSの実験結果の違いです

スループットとIOPSの実験結果の違い




スループットとIOPSの違いを理解する


スループット・・・大きなファイルをI/Oする場合に重要な指標です。この場合はIOPSはそれほど重要ではありません。
IOPS・・・小さなファイルを大量にI/Oする場合に重要な指標です。この場合はスループットはそれほど重要ではありません。

I/Oサイズ


I/Oサイズはメモリマネージャーに設定されていて、通常は最大1Mのようです。小さいファイルのI/Oの場合は小さくなります。昔のWindows は64KBでした。大きなファイルのI/Oでも64KBが使用されとても効率が悪い処理でした。(主にディスク側の制限)






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