1.UACとは
・UACとは重要なシステム設定変更が行われるときに、Windows が ユーザに許可を求める機能です。
・操作誤りにより重要な設定が誤って変更されることや、悪意のあるプログラムにユーザが気が付かずに設定が変更されることを防ぐためです。
・この機能はWindows Vista で導入されました。Windows 7でもこの機能は使用可能です。
・例え管理者権限でログオンしていても、設定変更時には Windows より許可を要求されます。
2.仕組み
例え管理者でログオンし、プログラムを実行してもプログラムは一般ユーザの権限で実行されます。プログラムが Windows の設定変更などを行う場合に「昇格プロンプト」が表示されます。ここで許可を与えることにより初めて Windows の設定変更が実施されます。(一般ユーザでログオンしている場合には、ここで管理者のパスワードを入力すれば同様に設定変更が可能となります。)
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もしこの機能が無い場合・・・ Windows XP 以前では管理者権限でログオンしていれば、すべての操作が可能でした。一般的にWindows では管理者権限でログオンするのでリスクが高いのです。 |
「昇格プロンプト」は「Secure Desktop」という特別の画面で表示されます。「Secure Desktop」では画面が暗くなり(暗転)、昇格の許可以外の操作は一切禁止されます。昇格の許可はユーザがマウスかキーボードで入力する以外方法はありません。これは悪意のプログラムが自動的に昇格の許可を与えることを防止するためです。
以下は「Secure Desktop」が表示され、ユーザに昇格の許可を確認している画面です。
3.設定確認、変更手順
以下はWindows 7におけるUAEの設定確認手順です。
(1)メニューから「コントロールパネル」を起動します。
(2)「ユーザーアカウント」をクリックします。
(3)ユーザーアカウント制御設定の変更
以下の「ユーザーアカウント制御設定の変更」をクリックします。
(4)ユーザーアカウント制御の設定画面が表示されます。
【確認事項】
上記の設定が一番上か上から2番目であることを確認します。
意味は以下の通りです。
・一番上 常に通知されます。
・二番目 管理者自身がWindows提供の管理プログラムを使用して設定変更する場合にはUACは表示しません。(デフォルト値です)
・三番目 条件は二番目と同じですが、「Secure Desktop」 (画面の反転)はされずに昇格許可のダイアログが表示されます。
・四番目 昇格許可のダイアログは表示しません。
更新日：2012/1/14
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