Ansible 構成図とその用語

このページではAnsible の構成図とその用語に関して説明します。初心者向けの説明です。初めてAnsibeを扱うかたはブラウザでこのページをブックマーク登録し、用語集の感じでこまめに確認するとよいと思います。

Ansible の構成はとてもシンプルです。管理する"Ansible コントロールノード" と 管理対象の"対象ホスト"から構成されます。Ansible に対してインベントリファイル、プレイブックファイルを投入することにより実行します。プレイブックにはモジュール名が記載されており、それらのモジュールが対象ホストへの設定や操作を行います。
概要図は次の通りです。

Ansible の構成概要図

基本は"インベントリ" , "プレイブック" , "モジュール" です。まずはこの3要素を覚えておくとある程度の処理は可能です。インベントリとプレイブックはテキストファイルです。モジュールも原則はスクリプトが記載されたテキストファイルです。

Ansibleとは

インベントリ(Inventory)

一言でいうと"どのホストに"の部分です。どのホストに設定を行うかを定義します。グループの定義などが可能です。

プレイブック(Playbook)

一言でいうと"何をするのか"です。
管理対象の状態を記載した設定ファイルです。コントロールノードから管理機器のPlaybook を実行することにより構成の状態を確認したり変更したりすることが可能です。元々はスポーツの用語で、ゲーム中の相手の動きに対する対抗策が詳細に記された戦略を記載したノートのことです。

モジュール(Module)

モジュールとはAnsible コマンドライン、あるいは Playbook で実行可能なコードの単位です。
対象ホストで実行するコードのことです。
別名は「タスクプラグイン」または「ライブラリープラグイン」と呼びます。

参考:
モジュール一覧
All modules
https://docs.ansible.com/ansible/2.8/modules/list_of_all_modules.html

Windows モジュール一覧
https://docs.ansible.com/ansible/2.9/modules/list_of_windows_modules.html

コントロールノード

一言でいうと集中管理する側のホスト機器のことです。主にLinux系のOSが使われます。コントロールノードには Ansible をインストールします。2020年10月現在ではWindows は Ansible コントロールノードとしてはサポートされていません。(コントロールされる側はエージェントレス)

アドホックコマンド

アドホックコマンドとはプレイブックを使用せずに実行可能なコマンドのこと。プレイブックを作成するまでもなく、少量のタスクを実行する場合に活用する。
次の例は自分のホストに対して再起動するアドホックコマンドです。実行すると Linux サーバが再起動されてしまう点に注意してください。
ansible localhost -a "/sbin/reboot"



[Ansible まとめ]