広義(こうぎ) | FIWAREは、FI(Future Internet)WARE(SOFTWARE)の略称。様々な団体(国、地方自治体、民間企業など)で各々が保有するデータの相互利用やプログラムの共有、相互利用を推進するためのソフトウェア群の総称。 EUの次世代インターネット官民連携プログラム(FI-PPP)で開発・実装された基盤ソフトウェア群。欧州を中心とした多数の都市や企業でスマート化を実現。 |
狭義(きょうぎ) | スマートシティ構想に置けるデータ連携基盤。 スマートシティやIoTプラットフォームという文脈で利用されるオープンソースソフトウェア。 |
OSに依存なし。共通プラットフォーム。連携。データモデルの標準化。(重要)
オープンソースプラットフォームの製品群
町中の様々な物をエンティティ定義。Entity - Attirbute- Metadata
同じような開発の回避
相互接続
ベンダロックの回避
ソフトウェア、モジュールの再利用、相互支援
GAFAM からの脱却
ノウハウの共有
有名なのは ORION。スマートシティで有名な高松市などで利用。
FIWAREのOrionは、コンテキスト情報の管理に特化したオープンソースプラットフォームの一部です。主にスマートシティプロジェクトやIoT(モノのインターネット)アプリケーションで使用されます。Orion Context Brokerとしても知られているこのツールは、さまざまなソースから収集されたデータを集約し、そのデータをリアルタイムで処理し、関連するアプリケーションやサービスへの統合を容易にします。 Orionの主な機能は次の通りです。 (1)コンテキスト認識 デバイスやセンサーからのデータを集約し、その情報を基に状況を把握します。 (2)リアルタイムデータ処理 収集されたデータはリアルタイムで処理され、即座に対応や分析が可能になります。 (3)柔軟な統合 異なるソースやプラットフォームからのデータを統合し、アプリケーション間での情報共有を容易にします。 (4)スケーラビリティ 大量のデータや多数のデバイスを管理する能力があり、スケールアップやスケールダウンが容易です。 FIWAREは、スマートシティの実現において重要な役割を果たすオープンソースのエコシステムとして広く認識されています。Orion Context Brokerは、このエコシステム内で中核的な役割を担っており、都市のインフラストラクチャ、交通システム、エネルギー管理など多様な分野におけるスマートソリューションの開発と運用を支えています。その柔軟性と拡張性により、さまざまな産業やアプリケーションでの利用が可能です。 |
OrionではMongoDB を利用する。NO SQL
・トレーニング環境(おすすめ)
GitHub の Codespace 上でお試しが可能です。Codespaceの無料枠を使って実機でコマンド実行の学習が可能。1日、2日で終わります。
誰でもすぐに試せる初心者向けFIWARE学習コンテンツを作成した話
Github上の CodeSpaceで簡単に学習が可能。あるいはCloneを作成してローカルでも可能。詳しくはドキュメントを参照。
(*)Redhat 9 ではWirecloudがrestartを繰り返し動作しなかった。
・FIWARE lab のサンドボックス環境(無料メールでは登録できなかった)
https://www.fiware.org/developers/fiware-lab/
・マッシュアップを使った NGSI データの視覚化
https://fiware-tutorials.letsfiware.jp/Application-Mashup/
・ローカル構築用モジュール
・DOCKER 環境(最速はとても簡単に試せる)
参考:
Docker で Orion Context Broker を使用する方法
ホスト側の以下の"Mountpoint"にDBが保存される。
docker volume inspect (Volume ID) [ { "CreatedAt": "2024-01-22T14:03:34+09:00", "Driver": "local", "Labels": { "com.docker.volume.anonymous": "" }, "Mountpoint": "/var/lib/docker/volumes/ (Volume ID)/_data", "Name": " (Volume ID)", "Options": null, "Scope": "local" } ] |
コマンドメモ
docker ps -a でcontainer 一覧が表示される
docker stop (container ID) でコンテナ を指定して停止
docker stop $(docker ps -q) すべてのコンテナを停止
docker rm (container ID) でコンテナを削除。
docker system prune すべて削除
docker container prune 未使用コンテナをすべて削除
docker rm `docker ps -f "status=exited" -q` 停止コンテナを一括削除
docker image prune イメージをすべて削除
docker rmi $(docker images -q) すべてのイメージを削除
docker volume rm $(docker volume ls -qf dangling=true) ボリュームをすべて削除
docker volume prune 未使用ボリュームをすべて削除
docker network prune 未使用のネットワークをすべて削除
docker system prune docker container prune docker rm `docker ps -f "status=exited" -q` docker image prune docker rmi $(docker images -q) docker volume rm $(docker volume ls -qf dangling=true) docker volume prune docker network prune |
docker start (container ID) でコンテナを開始。
docker logs -f (container ID) でログを表示。
docker volume list ボリュームの一覧を表示。
データの可視化で使えるのが"Wirecloud"
プログラミングなし(No code)で Web アプリケーション作成、ダッシュボード作成、データの視覚化が可能。地図なども可能。
用語 | 説明 |
Biz Framework | デジタルサービスとEコマースのためのフレームワーク。サービスプロバイダと消費者間の取引を容易にします。 |
Cepheus | 軽量なCEP (Complex Event Processing)エンジン。IoTデバイスからのイベント処理を効率化します。 |
Cosmos | Big Data解析用のFIWAREジニ。データ収集、処理、保存のためのツールを提供します。 |
Cygnus | データ転送エージェントで、Orionからのデータを第三者のデータベースやシステムに転送します。 |
Draco | Apache NiFiをベースにしたデータ転送ソリューション。柔軟なデータ処理とルーティングが可能です。 |
FIWARE Lab | FIWAREテクノロジーの実験やプロトタイピングに使用されるクラウドベースの環境。 FIWARE LAB |
FIWARE Marketplace | FIWAREベースのソリューションやサービスを提供するオンラインプラットフォーム。開発者とユーザーを結びつけます。 https://www.fiware.org/marketplace/ |
FogFlow | クラウドとエッジコンピューティングを統合するフレームワーク。分散型のデータ処理と自動的なデバイス管理を実現します。 |
IDAS | IoTデバイス用のバックエンドサービス。多様なデバイスとの接続をサポートします。 |
IoT Agent | IoTデバイスとOrion Context Broker間の通信を橋渡しするコンポーネント。デバイスのデータをNGSI形式に変換します。 |
Keyrock | ID管理と認証を提供するコンポーネント。ユーザーとデバイスの認証情報を管理します。 |
Knowage | ビジネスインテリジェンスとデータ分析のためのツール。ダッシュボード、レポート、データマイニング機能を提供します。 |
NGSI (Next Generation Service Interface) | 標準化されたAPIで、IoTデバイスやサービス間のデータ交換を容易にします。JSONやXML形式でデータを交換し、異なるソースの情報統合を支援。FIWARE データモデルで記述。 |
Orion Context Broker | NGSIに基づく主要なコンポーネントで、異なるソースからの情報を集約し、コンテキスト情報を管理します。 |
Perseo | コンテキスト情報に基づいた複雑なイベント処理を行うエンジン。リアルタイムでの反応やアクションを可能にします。 |
QuantumLeap | 時系列データを保存し、分析するためのサービス。高速なデータ書き込みとクエリ性能を提供します。 |
SmartSDK | FIWAREのアプリケーション開発を容易にするためのソフトウェア開発キット。 |
Sth-Comet | 時系列データを保存し、クエリするためのコンポーネント。IoTデータの時系列分析に役立ちます。 |
Wilma | PEP Proxy (Policy Enforcement Point)として機能し、セキュリティポリシーに基づいたアクセス制御を提供します。 |
Wirecloud | マッシュアップベースのユーザーインターフェースを作成するためのプラットフォーム。異なるソースのデータを視覚化します。 |
高松市
トヨタ自動車の静岡県裾野市にある実験都市、「テストコースの街」
千葉レポ
オープン311
(1)
"Invalid characters in attribute value orion" と表示される場合はJsonの形式が間違っている可能性がある。あるいはセキュリティ上利用していない文字が含まれる(=,イコールなど)
位置情報を詠み込む場合など、csv ないのカンマの扱いで不具合になる可能性があるので注意。
位置情報のカンマの位置がおかしいとエラーとなる。
(2)WireCloud の OpenLayers Map のInitial Location (初期位置)
東京の場合、139,35 あたり。Google Map の Inital Location ではTokyo , 東京のように指定可能ようのだが、OpenLayers Map では都市名での指定はできなかった。(Google API KEY のあるほう)
(3)ORION を更新すれば、WireCloud の OpenlayersMap は自動更新される。NGSI Proxy が間違っていると自動更新されない。
(4)Docker より先に Firewalld を起動しないとおかしくなる。
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