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埋め込みモード サービスの概要と起動の必要性

このページでは"埋め込みモードサービス"とは何かに関して説明します。関連してこのサービスが必要性なのか、起動方法の変更方法、手動の停止や手動の開始方法に関して説明します。
作成日:2023/09/12

【目次】

サービス名 embeddedmode
表示名 埋め込みモード
dll / exe 名 C:\WINDOWS\System32\svchost.exe -k LocalSystemNetworkRestricted -p
説明 (マイクロソフト情報より引用) Embedded Mode 埋め込みモード サービスでは、バックグラウンド アプリケーションに関連するシナリオを使用できます。このサービスを無効にすると、バックグラウンド アプリケーションがアクティブになりません。
セキュアPC上の起動必要性 ×


◎起動を強く推奨、○起動を推奨、△環境による、×停止を推奨、××停止を強く推奨



Windows Iot core 向け。一般のWindows 10では不要。Windows Iot coreがバックグランドで UWP アプリを実行するために使用。
一般のWindows 10でこのサービスを起動させると「ローカル上の埋め込みサービスは起動して停止しました。サービスの中には、ほかのサービスやプログラムで使用されていない場合は自動的に停止するものがあります。」のエラーとなる。
Windows ADK for Windows 10 を導入する。
(*)"Developer Mode"モードに移行してすべての UWPアプリの実行を許可しただけではIoT向けに開発されたUWPは動作しない模様。

サービスマネージャーでは手動からは変更できない。

サービスの起動方法を変更する

サービスの起動方法を変更にする方法を紹介します。サービス管理ツール(services.msc) で設定します。Windows 11 の画面で説明します。

(1)スタートメニューから[管理ツール] - [サービス]を選択します。

(2)以下の画面が表示されるため、"埋め込みモード"をダブルクリックします。

(3)「スタートアップの種類」から起動のタイプを設定します。設定が完了したら[OK]をクリックします。

各起動設定の内容は以下の通りです。



自動(延滞開始)・・・・・他の自動起動サービスが全て起動されてから起動されます。
自動・・・・・Windows 起動時に自動で起動されます。
手動・・・・・自動では起動されませんが、手動あるいは他のサービスなどから起動することが可能です。
無効・・・・・自動起動されません。手動でも起動できません。
自動(トリガー)・・・・・Windows 起動時に自動起動されますが、役目が終了したら自動的に停止します。
手動(トリガー)・・・・・他のサービスなどから起動されますが、役目が終了したら自動的に停止します。

sc コマンドでサービスを設定する

次にsc コマンドでコマンドプロンプトより設定する方法を紹介します。

(1)管理者でコマンドプロンプトを開きます。

参考:管理者権限でコマンドプロンプトを開く方法

(2)以下のコマンドを実行します。


自動起動設定



C:\>sc config embeddedmode Start= auto


【注意】Powershellで実行すると、sc がコマンドレットである set-contentとバッティングしエラーとなるので注意してください。C:\WINDOWS\system32\sc.exe などフルパスで指定するなどの工夫が必要です。
手動



C:\>sc config embeddedmode Start= demand

無効



C:\>sc config  embeddedmode Start= disabled

自動(延滞開始)



C:\>sc config  embeddedmode Start= delayed-auto

sc コマンドで以下のようなエラーが発生する場合はコマンドプロンプトを管理者として実行してください。


C:\>sc stop ServiceName

[SC] OpenService FAILED 5:
アクセスが拒否されました。

サービスを手動開始する

サービスを手動で開始する方法を紹介します。sc コマンドにより起動します。


C:\>sc start embeddedmode

他の方法として net コマンドでも開始させることが可能です。


C:\>net start embeddedmode


サービスを手動で停止する

サービスを手動で停止する方法を紹介します。sc コマンドにより停止します。


C:\>sc stop embeddedmode

他の方法として net コマンドでも停止させることが可能です。


C:\>net stop embeddedmode


サービスの設定を確認する

sc コマンドを利用してサービスの設定を確認する方法を紹介します。



c:\>sc queryex embeddedmode 

SERVICE_NAME: embeddedmode 
        TYPE               : 20  WIN32_SHARE_PROCESS  
        STATE              : 1  STOPPED 
        WIN32_EXIT_CODE    : 1077  (0x435)
        SERVICE_EXIT_CODE  : 0  (0x0)
        CHECKPOINT         : 0x0
        WAIT_HINT          : 0x0
        PID                : 0
        FLAGS              : 

sc コマンドを利用してサービスの起動設定(自動、手動、無効など)を確認することが可能です。



c:\>sc qc embeddedmode 
[SC] QueryServiceConfig SUCCESS

SERVICE_NAME: embeddedmode
        TYPE               : 20  WIN32_SHARE_PROCESS 
        START_TYPE         : 3   DEMAND_START
        ERROR_CONTROL      : 1   NORMAL
        BINARY_PATH_NAME   : C:\WINDOWS\System32\svchost.exe -k LocalSystemNetworkRestricted -p
        LOAD_ORDER_GROUP   : 
        TAG                : 0
        DISPLAY_NAME       : 埋め込みモード
        DEPENDENCIES       : BrokerInfrastructure
        SERVICE_START_NAME : LocalSystem

サービスが起動中か確認する

net start コマンドを利用してサービスが起動中か確認することが可能です。findstr の 戻り値 (ERRORLEVEL)で結果の判定が可能です。
サービス起動中なら文字列が存在するはずなので findstr で検索しています。




c:\>net start   | findstr -i /c:"埋め込みモード" 

c:\>rem 0で実行中、その他は1、findstr失敗は2 

c:\>rem if %ERRORLEVEL% == 0 echo 起動中 

c:\>rem if %ERRORLEVEL% == 1 echo 停止中 

c:\>rem if %ERRORLEVEL% == 2 echo 不明 
停止中

sc コマンドを利用してサービスが起動中か確認することが可能です。findstr の 戻り値 (ERRORLEVEL)で結果の判定が可能です。
サービス起動中なら"Status"が"Running" であるためfindstr で検索します。




c:\>sc query embeddedmode   | findstr -i State   | findstr -i Running 

c:\>rem 0で実行中、その他は1、findstr失敗は2 

c:\>rem if %ERRORLEVEL% == 0 echo 起動中 

c:\>rem if %ERRORLEVEL% == 1 echo 停止中 

c:\>rem if %ERRORLEVEL% == 2 echo 不明 
停止中

レジストリからサービスの設定を確認する

レジストリから reg コマンドでサービスの設定を確認する方法を紹介します。サービスの設定はレジストリに保存されています。その値を確認します。



c:\>reg query HKLM\System\CurrentControlSet\services\embeddedmode   | findstr -i "group ObjectName DependOnService ErrorControl RequiredPrivileges ServiceSidType" 
    DependOnService    REG_MULTI_SZ    BrokerInfrastructure
    ErrorControl    REG_DWORD    0x1
    ObjectName    REG_SZ    LocalSystem
    RequiredPrivileges    REG_MULTI_SZ    SeCreateGlobalPrivilege\0SeCreatePermanentPrivilege\0SeImpersonatePrivilege\0SeTcbPrivilege

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