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【30種類以上】Windows 10 起動時に実行されるプログラムと設定方法まとめ

このページではスタートアップ(startup)フォルダ、レジストリ、グループポリシーなどを使用し、Windows 起動時やユーザログオン時にプログラムを自動実行させる設定に関して説明します。OSの動作が重い場合には思わぬソフトウェアが自動で起動されこれが原因で遅くなっていないか、あるいはいつのまにかウィルスが仕込まれていて自動で起動され活動していないかなど確認することができます。

Windows 10 では以下の方法でPC起動時あるいはユーザのログオン時に自動的にプログラムが実行されます。

スタートアップフォルダで登録
レジストリで登録
グループポリシで登録
その他レジストリ値(多数)で登録

1.スタートアップフォルダで登録

スタートアップにプログラム、あるいはショートカットを登録すれば、ユーザのログオン時に自動的に起動されます。
以下の2種類の設定が可能です。
以下の「スタートアップフォルダ」に「プログラム」あるいは「プログラムへのショートカット」を保管すれば、ログオン時に自動起動されます。
実行される条件 「スタートアップフォルダ」 日本語表示のパスは()内に記載
特定のユーザがログオンした時のみに
実行されるプログラム
C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup

(C:\ユーザー\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\スタート メニュー\Programs\スタートアップ)
全てのユーザがログオンした時に
実行されるプログラム
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\StartUp

(C:\ProgramData\Microsoft\Windows\スタート メニュー\Programs\スタートアップ)
(注意1) <ユーザ名> には実際にログオンするユーザ名です。
(注意2) ProgramData は隠しフォルダです。エクスプローラから[表示][オプション]を選択し「表示」タブで「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」をチェックすると表示されます。
これらの設定はタスクマネージャーの「スタートアップ」タグで確認することが可能です。

2.レジストリで登録

レジストリでも登録することが可能です。以下のレジストリにプログラムへのフルパスを指定すればユーザがログオンした時にプログラムが実行されます。
対象ユーザ プログラム実行タイミング 設定するレジストリ
すべてのユーザ 毎回ログオン時 キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
値:(規定)
データ:実行するプログラムのフルパス
administratorsグループのメンバ 管理者ログオンで一度だけ(*1)
(実行後は削除される)
キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
値:(規定)
データ:実行するプログラムのフルパス
レジストリを設定したユーザ 毎回ログオン時 キー:HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
値:(規定)
データ:実行するプログラムのフルパス
レジストリを設定したユーザ ログオンで一度だけ
(実行後は削除される)
キー:HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
値:(規定)
データ:実行するプログラムのフルパス
その他 RunOnceEx に関しては「RunOnceEx レジストリ キーの説明」を参照してください。
(*1)管理者以外では実行されない理由は Standard user: RunOnce and RunOnceEx are not being executed を参照ください。

3.グループポリシーで登録

グループポリシーで設定が可能です。この設定はユーザのログオン時ではなく、コンピュータの起動時に実行されます。グループポリシーのスタートアップに設定するとOS起動時に設定したプログラムが実行されます。ログオンしないでもOS起動時に実行される点に注意してください。
(*1)プログラムはOS起動時に各サービス起動時に平行して実行されます。
(*2)誰もログオンしていない状態で実行されます。実行権限は nt authority\system となります。

【手順】
(1)グループポリシーエディタを起動します。(参考:グループポリシーエディタの起動方法
(2)「コンピュータの管理」「Windowsの設定」「スクリプト(スタートアップ/シャットダウン)」「スタートアップ」を選択します。
グループポリシーでスタートアップを設定
(3)右フレームの「スタートアップ」をダブルクリックします。
(4)[追加]を選択して、OS起動時に実行したいプログラムを指定します。
グループポリシーでコマンド設定


4.まとめ

自動起動をまとめると以下のとおりとなります。
自動起動の設定場所 メニューの
[すべてのプログラム][スタートアップ]
に表示
タスクマネージャでの表示
スタートアップフォルダ(それぞれのユーザ用) 表示される 表示される
スタートアップフォルダ(すべてのユーザ共通) 表示される 表示される
レジストリ 表示されない 表示される
グループポリシー 表示されない されない

5.その他

上記以外でも自動で起動する設定は多数あります。その一覧を紹介します。(一部は上記と重複しています)動作が重いプログラムが設定されていないか、不正なプログラムが設定されていないかを確認することが可能です。

 項目 レジストリ / フォルダパス
  HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SafeBoot\AlternateShell
  HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
  HKLM\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
  HKCU\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
  C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
  C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
  HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components
  HKLM\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Active Setup\Installed Components
  HKLM\SOFTWARE\Classes\Protocols\Filter
  HKLM\SOFTWARE\Classes\Protocols\Handler
  HKLM\Software\Classes\*\ShellEx\ContextMenuHandlers
  HKLM\Software\Classes\Drive\ShellEx\ContextMenuHandlers
  HKLM\Software\Classes\Directory\ShellEx\ContextMenuHandlers
  HKLM\Software\Classes\Directory\Shellex\DragDropHandlers
  HKLM\Software\Classes\Directory\Shellex\CopyHookHandlers
  HKLM\Software\Classes\Folder\ShellEx\ContextMenuHandlers
  HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ShellIconOverlayIdentifiers
  HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Browser Helper Objects
  HKLM\Software\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Browser Helper Objects
Internet Explorer(ブラウザ)のツールバー HKLM\Software\Microsoft\Internet Explorer\Toolbar
Internet Explorer(ブラウザ)のツールバー HKLM\Software\Wow6432Node\Microsoft\Internet Explorer\Toolbar
Internet Explorer(ブラウザ)の拡張 HKLM\Software\Microsoft\Internet Explorer\Extensions
Internet Explorer(ブラウザ)の拡張 HKLM\Software\Wow6432Node\Microsoft\Internet Explorer\Extensions
サービス設定 HKLM\System\CurrentControlSet\Services
  HKLM\Software\Wow6432Node\Classes\CLSID\{083863F1-70DE-11d0-BD40-00A0C911CE86}\Instance
  HKLM\Software\Microsoft\Command Processor\Autorun
  HKLM\SOFTWARE\Classes\Htmlfile\Shell\Open\Command\(Default)
Session Manager HKLM\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\KnownDlls
WinSock2 関連 HKLM\System\CurrentControlSet\Services\WinSock2\Parameters\NameSpace_Catalog5\Catalog_Entries
WinSock2 関連 HKLM\System\CurrentControlSet\Services\WinSock2\Parameters\NameSpace_Catalog5\Catalog_Entries64
Microsoft Outlook のアドイン HKLM\Software\Microsoft\Office\Outlook\Addins
Microsoft Outlook のアドイン HKLM\Software\Wow6432Node\Microsoft\Office\Outlook\Addins
Microsoft Excel のアドイン HKLM\Software\Microsoft\Office\Excel\Addins
Microsoft Excel のアドイン HKLM\Software\Wow6432Node\Microsoft\Office\Excel\Addins
Microsoft PowerPoint のアドイン HKLM\Software\Microsoft\Office\PowerPoint\Addins
Microsoft PowerPoint のアドイン HKLM\Software\Wow6432Node\Microsoft\Office\PowerPoint\Addins

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