進化したコマンドプロンプト | Windows 10

Windows 10 のコマンドプロンプトは機能が大きく追加されました。コマンドプロンプトは Windows 3.1時代からキャラクターベースのインターフェースとして長らく搭載されており、Windows 2000の頃に搭載されたコマンドプロンプトからあまり新機能は追加されてきませんでした。その間、コピー & ペーストの不便さなど長らく我慢してきましたが、Windows 10のコマンドプロンプトではこれらの不満を一層する便利な機能が追加されました。その機能を紹介します。

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1.簡単なコピー & ペースト

一般的な Windows 操作と同じく、コマンドプロンプトでも [Ctrl] + [C] によるコピー、及び [Ctrl] + [V] によるペーストが可能となりました。旧コマンドプロンプトはコピー & ペーストする場合は、コマンドプロンプトのメニューから[メニュー][編集][コピー] あるいは [メニュー][編集][貼り付け]の操作が必要でした。

2.サイズ変更時にテキスト出力を折り返す

マウスでコマンドプロンプトのサイズ(大きさ)を変更した時、コマンドプロンプトの文字がサイズに合わせて自動的に改行されるようになりました。従来のコマンドプロンプトはサイズを変更するとスクロールバーが表示され、文字をすべて表示するためにはスクロールバーを操作する必要が発生しました。(とても不便)
[サイズ変更前]
コマンドプロンプト折り返し前
[サイズ変更後]
コマンドプロンプト折り返し後
上記の通り、コマンドプロンプトのサイズを変更した場合、文字列である aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa が自動的に改行されているのが分かります。

3.行の折り返し選択を有効にする

以下のように折り返ししながら文字を選択できるようになりました。見た目上改行する長いコマンドを簡単にコピーできるようになりました。以前のコマンドプロンプトでは長方形にしかコピーできないため、このような見た目上改行するコマンドをコピーすることは出来ませんでした。

4.選択モード

コマンドの入力中に[Ctrl] + [M] で選択モードとなります。選択モードではカーソルキーで上下左右の移動が可能となります。このとき[Shift]キーを使用して文字のコピーなどが可能となります。コマンド入力中に他の文字をコピーしてコマンド入力の補助にする場合など便利です。

5.バッファサイズ

バッファサイズがデフォルトで大きく設定されています。(9001行×121)
以前のコマンドプロンプトではデフォルトでバッファサイズが小さく(300×80)、表示ログが溢れて消えてしまうことがありました。
コマンドプロンプトの画面のバッファサイズ


6.透明

コマンドプロンプトを透明(透かす)ことができるようになりました。
透明なコマンドプロンプト
以下のように パーセントで透明度を指定することが出来ます。

7.貼り付け時にクリップボードの内容をフィルターする

クリップボードから貼り付ける場合に、貼り付ける文字がフィルターされます。

8.全画面モード

[Alt] + [Enter] でコマンドプロンプトが全画面モードとなりました。以前のWindows 95では同様の機能がありましたが、Windows 7などでは全画面表示の機能はありませんでした。

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