[ホーム] - [Windows 10 サンドボックス 使い方] - [プロセスモニタを起動ごとに自動でダウンロードする Windows10サンドボックス設定]




プロセスモニタを起動ごとに自動でダウンロードする Windows10サンドボックス設定 | Windowsサンドボックス




プロセスモニタを自動起動する


・Windows 10 サンドボックスでは変更を加えてもサンドボックスを停止したら全部消えてしまいます。よってプロセスモニタを保存しても次に起動すると消えてしまいます。
・よってサンドボックス起動時に毎回ダウンロードする必要がありますが、毎回なので手間がかかります。

以上より、このページではサンドボックスを起動するたびに自動でプロセスモニタをインターネットからダウンロードして実行する仕組みを紹介します。

サンドボックス設定ファイル(test.wsb)


Windows 10 サンドボックスをカスタマイズして起動するためのファイルが wsb(Windows Sand Box) ファイルです。このファイルをダブルクリックすると中身の設定を利用してサンドボックスが起動されます。


<Configuration><VGpu>Default</VGpu>
<Networking>Enable</Networking>
<MappedFolders>
<MappedFolder>
<HostFolder>C:\temp\sandboxshare</HostFolder>
<ReadOnly>true</ReadOnly>
</MappedFolder>
</MappedFolders>
<LogonCommand>
<Command>powershell "C:\Users\WDAGUtilityAccount\Desktop\sandboxshare\login.bat"</Command>
</LogonCommand>
</Configuration>




ログインスクリプト


ログインスクリプトを作成します。2019年7月現在では ログインスクリプトには Powershell (ps1)は指定できませんでした。なぜならデフォルトではセキュリティの関係上 Powershell スクリプトを実行できないからです。
よってバッチファイルでスクリプトの実行を許可してから、プロセスモニタを起動する Powershell シェルを起動しています。

ホストOS側で次のファイルを生成します。

C:\temp\sandboxshare\login.bat


powershell Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
powershell "C:\Users\WDAGUtilityAccount\Desktop\sandboxshare\loginscript.ps1"




プロセスモニタダウンロード、実行シェル


プロセスモニタをダウンロードして実行するシェルを作成します。ファイルは c:\temp\sandboxshare\loginscript.ps1です。上記の login.bat からコールされます。

ホストOS側で次のファイルを生成します。


#初期値の設定
$TEMPFOLDER = "C:\temp\"
$PROCESSMONITORFILENAME = "processmonitor.zip"

#c:\temp フォルダを作成する
mkdir $TEMPFOLDER

#プロセスモニタをダウンロードする
$WebCli = New-Object System.Net.WebClient
$DownloadUri = New-Object System.Uri("https://download.sysinternals.com/files/ProcessMonitor.zip")
$WebCli.DownloadFile($DownloadUri, "${TEMPFOLDER}${PROCESSMONITORFILENAME}")

#ダウンロードしたプロセスモニタのZIPファイルを解凍する
Expand-Archive -Path "${TEMPFOLDER}${PROCESSMONITORFILENAME}" $TEMPFOLDER

#プロセスモニタを実行する
iex ("${TEMPFOLDER}\Procmon.exe")



以上でwsb をダブルクリックするたびにサンドボックス内でプロセスモニタが起動されます。


<LogonCommand>に関する補足



<HostFolder>C:\temp\sandboxshare</HostFolder>

で指定したフォルダが"ホスト OS 側のサンドボックス側に見せるフォルダ"となります。

このフォルダがサンドボックスが側では、デスクトップ上に表示されます。ただし デスクトップ上では"temp\sandboxshare" ではなく "sandboxshare"として表示されます。







最終更新日:2019/07/07

[ホーム] - [Windows 10 サンドボックス 使い方] - [プロセスモニタを起動ごとに自動でダウンロードする Windows10サンドボックス設定]


本サイト内掲載されている情報は、著作権法により保護されています。いかなる場合でも権利者の許可なくコピー、配布することはできません。 このページはリンクフリーです。(このページへの直接リンクも可能です。) Copyright(c) tooljp.com 2007-2019