Oracle各ステータス(状態)の説明、確認コマンド、移行コマンドに関して説明します。
障害発生時のステータス確認や、障害時の原因調査などで有効活用してください。
1.ステータスの確認コマンド
Oracle ステータスを確認するにはSQLPLUSより以下のコマンドを実行します。
SQL> select STATUS from v$instance;
(*)SQLPLUSログオン方法はこちらを参考にしてください。
sysdba での接続方法
SYSDBAが sqlplusで Windows 認証 (OS 認証) でログオンする方法
2.Oracle各ステータスの移行コマンド
Oracle各状態の説明、及び状態の遷移するためのコマンドは以下の通りです。
ステータス 状態の説明 nomountへ移行 mountへ移行 openへ移行 SHUTDOWN 停止している状態 startup nomount startup mount startup open NOMOUNT パラメータファイル(pfile/spfile)の読み込み、SGA メモリ領域確保、バックグラウンドプロセスが開始 - alter database mount; alter database open; MOUNT パラメータファイル(pfile/spfile)に記載されたコントロールファイルを読み込む - - alter database open; OPEN コントロールファイルに記載されたデータベースファイルを読み込む - -
(注意)SHUTDOWN→NOMOUNT→MOUNT→OPEN のようにステップごとに移動することは可能です。
ただし逆(OPEN→MOUNT→NOMOUNT→SHUTDOWN) はステップごとに移行することはできません。一気にSHUTDOWN状態に移行するしかありません。
3.シャットダウンコマンド
シャットダウンコマンドは以下のとおりです。
SQL> shutdown あるいは SQL> shutdown normal (全ユーザー切断後にシャットダウン)
SQL> shutdown transactional (実行中トランザクション終了後にシャットダウン)
SQL> shutdown immediate (実行中のトランザクションをロールバックしシャットダウン)
SQL> shutdown abort (即時の強制終了) 次回起動時にインスタンスリカバリが必要