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Redhat 7 bonding まとめ | 設定とテスト方法を詳しく

環境:Redhat Enterprise linux 7(EL)




目的


Redhat Linux 7 における設定のまとめです。
二つのNICをまとめて、どちらかが落ちても(I/F障害やケーブル断)でも接続が継続することを確認します。

環境


VMware vSphere で確認。


現状確認


(1)ネットワークデバイスの一覧を表示する。

# nmcli device
デバイス タイプ 状態 接続
ens192 ethernet 接続済み ens192
ens224 ethernet 切断済み --
lo loopback 管理無し --

(*)「切断済み」は「ケーブルが刺さっていない」「設定ファイルがおかしい」「ドライバが異常」場合などが考えられます。


(2)コネクションの一覧を確認します。
# nmcli connection
名前 UUID タイプ デバイス
ens192 ********-****-****-****-************ 802-3-ethernet ens192


上記二つのI/Fでbondingを作成してみます。


設定


(1)
bondingインターフェースである bond0ファイルを生成します。
以前のバージョンでは手動で生成していましたが、一般的にRHEL7ではファイルを直接修正ではなく、nmcli コマンド使用が推奨されています。


# nmcli con add type bond con-name bond0 ifname bond0 mode active-backup
接続 'bond0' (********-****-****-****-************) が正常に追加されました



(2)以下のファイルが自動生成されたことを確認しますj。

# ls /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bond0
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bond0


(3)
bond0にIPアドレス情報を付加します。(*)Redhat 7.1以後用です。7.0 の場合は #nmcli con mod bond0 ipv4.addresses "10.0.0.1/24 10.0.0.1" の1行で指定が可能。


#nmcli con mod bond0 ipv4.addresses 10.0.0.1/24
#nmcli con mod bond0 ipv4.gateway 10.0.0.254
#nmcli con mod bond0 ipv4.method manual

あるいは

#nmcli con mod bond0 ipv4.method auto



(4)
ens192をbondingのメンバに追加します。

# nmcli con add type bond-slave con-name bond0-ens192 ifname ens192 master bond0
接続 'bond0-ens192' (********-****-****-****-************) が正常に追加されまし た。


(5)
ens224をbondingのメンバに追加します。

後でI/Fを追加した場合はifcfg-ens224が存在しない可能性あります。その場合は以下の様なコマンドで追加します。
# nmcli con add type ethernet ifname ens224 con-name ens224

# nmcli con add type bond-slave con-name bond0-ens224 ifname ens224 master bond0
接続 'bond0-ens226' (********-****-****-****-************) が正常に追加されまし た。


(6)
bond以外のI/Fが自動起動しないように設定します。

# nmcli con m ens192 connection.autoconnect no
# nmcli con m ens224 connection.autoconnect no


(6)
bonding I/Fが自動で起動するようにします。

# nmcli con m bond-ens192 connection.autoconnect yes
# nmcli con m bond-ens224 connection.autoconnect yes
# nmcli con m bond0 connection.autoconnect yes



(5)
確認します。

# nmcli con
名前 UUID タイプ デバイス
bond0-ens192 ********-****-****-****-************ 802-3-ethernet --
bond0 ********-****-****-****-************ bond bond0
ens192 ********-****-****-****-************ 802-3-ethernet ens192
bond0-ens224 ********-****-****-****-************ 802-3-ethernet --
ens224 ********-****-****-****-************ 802-3-ethernet ens224

(6)
NetworkManagerを再起動して設定を反映させます。

#systemctl restart NetworkManager

(7)
片方のLANを抜いて、以下のコマンドで slave に移動しているか確認してみます。

# grep 'Active Slave:' /proc/net/bonding/bond0
Currently Active Slave: ens224



うまく行かないとき



(1)手動でbond0をアップして確認します。

# nmcli con up bond0

(2)状態を確認してみます。

# nmcli -con s [デバイス名]


(3)bondingドライバ がロードされているか確認します。

# lsmod | grep bonding

(4)bonding I/Fが認識されているか確認します。

#grep -i slave /proc/net/bonding/bond0

(5)ifconfig で各インターフェースが up されているこをと確認します


(6)ipアドレス表示してみます。
#ip addr show bond0






(*)本ページは Redhat Enterprise Linux 7.2以後を想定しています。

最終更新日:2017/12/07



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