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virbr0 とは| 作った覚えないけど消して大丈夫?無効化する

環境:Redhat Enterprise linux 7(EL)




virbr0 とは


virbr0 とは仮想環境でNAT 変換の役割を行う仮想ブリッジです。Virtual Bridge の略称です。KVM仮想環境を構築する場合に標準で導入されます。簡単に言うと仮想マシンとホストOS間の通信転送の役割です。
このページではこの機能を無効化/有効化したりあるいは起動/停止する方法を紹介します。

【2018年12月06日更新】
virsh net-autostart default --disable → nmcli device | grep vir の過程で OS の再起動が必要でした。内容を修正しました。

必要なのか


仮想環境を使用しないなら不要です。無効化してかまいません。


確認する


確認します。virsh は仮想環境を管理するコマンドです。
net-list で仮想環境のネットワークの状態を表示します。そもそもKVMなど仮想環境を使用していない場合はこのネットワークは不要なので削除してしまいます。


# virsh net-list
名前 状態 自動起動 永続
----------------------------------------------------------
default 動作中 はい (yes) はい (yes)



以下コマンドで"default"ネットワークを定義している設定ファイルの中身を確認することが可能です。

#virsh net-dumpxml default



brctlはbrigde control の略で自分のOS内のブリッジの設定を行います。

# brctl show
bridge name bridge id STP enabled interfaces
virbr0 8000.525400295150 yes virbr0-nic

# ip a | grep virbr
<省略>

# nmcli device | grep vir
virbr0 bridge 接続済み virbr0
virbr0-nic ethernet 接続済み virbr0-nic

#ifconfig | grep virbr




停止する



現在動作中であることを確認します。

# virsh net-list --all
名前 状態 自動起動 永続
----------------------------------------------------------
default 動作中 はい (yes) はい (yes)




停止します。


# virsh net-destroy default
ネットワーク default は強制停止されました



存在しないことを確認します。


# brctl show
bridge name bridge id STP enabled interfaces



停止されたことを確認します

# virsh net-list --all
名前 状態 自動起動 永続
----------------------------------------------------------
default 停止状態 はい (yes) はい (yes)



起動する


現在停止中であることを確認します。


# virsh net-list --all
名前 状態 自動起動 永続
----------------------------------------------------------
default 停止状態 はい (yes) はい (yes)



起動します。

# virsh net-start default
ネットワーク default が起動されました



追加されたことを確認します。

# brctl show
bridge name bridge id STP enabled interfaces
virbr0 8000.525400295150 yes virbr0-nic



自動起動が設定されたことを確認します。

# virsh net-list --all
名前 状態 自動起動 永続
----------------------------------------------------------
default 動作中 はい (yes) はい (yes)





無効化する



現在の状態を確認します。自動起動されていることを確認します。


# virsh net-list --all
名前 状態 自動起動 永続
----------------------------------------------------------
default 停止状態 はい (yes) はい (yes)



存在することを確認します。

# brctl show
bridge name bridge id STP enabled interfaces
virbr0 8000.525400295150 yes virbr0-nic



自動起動を無効化します。

# virsh net-autostart default --disable
ネットワーク default の自動起動設定が解除されました



自動起動が無効化されたことを確認します。

# virsh net-list --all
名前 状態 自動起動 永続
----------------------------------------------------------
default 停止状態 いいえ (no) はい (yes)



デバイスが存在しないことを確認します。(OSの再起動が必要)


# nmcli device | grep vir



有効化する


現在の状態を確認します。存在しないことを確認します。


# brctl show
bridge name bridge id STP enabled interfaces



起動します。

# virsh net-start default
ネットワーク default が起動されました



追加されたことを確認します。


# brctl show
bridge name bridge id STP enabled interfaces
virbr0 8000.525400295150 yes virbr0-nic



自動起動を設定します。

# virsh net-autostart default
ネットワーク default が自動起動に設定されました



自動起動が設定されたことを確認します。


# virsh net-list --all
名前 状態 自動起動 永続
----------------------------------------------------------
default 動作中 はい (yes) はい (yes)



■参考
virbr0 インターフェイスは何に使用されますか? 無効にするにはどうしたら良いですか?

https://access.redhat.com/ja/solutions/2318431



エラーメッセージ



以下は権限がない可能性があります。rootで試します。


$ virsh net-destroy default
エラー: ハイパーバイザーへの接続に失敗しました
エラー: 有効な接続がありません
エラー: Cannot create user runtime directory '/run/user/0/libvirt': 許可がありません




以下はdefault network を停止させようとしたがすでに停止されている場合に表示されます。


# virsh net-destroy default
エラー: ネットワーク default の強制停止に失敗しました
エラー: 要求された操作は有効ではありません: network 'default' is not active









(*)本ページは CentOS 7.2以後を想定しています。

最終更新日:2018/12/06



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