Redhat Linux 6.2 を例に出し、BIOS形式とUEFI形式の比較をまとめています。(参考:UEFI と BIOS の違い)
2012年11月
| ブート方式 | ブートローダの制限 | CPU | パーティション管理 | |
| BIOS | ステージ1: MBR内にステージ1のローダが存在し、ステージ2を読み込む。ステージ1のローダは、/boot/grub/stage1 ステージ2: ステージ2のローダはGrubメニューとコマンドを処理し、ブートするカーネルとファイルを確定する。ステージ2のローダは/boot/grub/stage2。/boot にカーネルが存在 する。  | 
      BIOSが読み込むブートローダは512Bytesという制限があるため、2段階の分割することにより512Bytesより大きなブートローダを実行する。 ステージ2は2.2TBまでにブートローダが存在する必要あり。BIOSが認識可能なのは2.2TBまでであるため(*1) 以上の理由によりステージ2のブートローダはbootパーティション上に配置する。そしてboot パーティションはデバイスの先頭に置くことが推奨されている。  | 
      BIOSは16bitであるため低速。 | MBR形式 | 
| UEFI | ・/boot/efi 以下にローダが存在 ・カーネルを読み込む。/boot にカーネルが存在。  | 
      ブートローダの場所は実質制限無し。 | UEFIは32bitあるいは64bitで動作するため、BIOSと比較して高速で動作する。 | GPT形式 (BIOSはGPTにアクセスが不可能)  | 
    
(*1)各ディスクの先頭に保存されているMBR(マスター・ブート・レコード)はパーティション・テーブルのデータ長が32bitです。よって2の32乗セクタ×512bytes=約2.2Tbytesとなります。
BIOSとUEFIではパーティション管理形式も異なります。BIOSではMBR形式のみです。一方UEFIではMBR形式とGPT形式がサポートされています。
| MBR形式 | GPT形式 | |
| サポートするファームウェア | BIOS,UEFI | UEFI | 
| 基本パーティション | 最大4 | 最大128 | 
| 拡張パーティション | 1 | 無し | 
| 拡張パーティション内の論理パーティション | 制限無し | 無し | 
| ツール | fdisk、parted | parted | 
| ブートローダの制限 | ハードディスクの2.2TB内 | 8ZB(ゼタバイト) (*)実質は制限無し  | 
    
| Redhat Linux サポート状況 | RHEL 5 x86 RHEL 5 x86_64 RHEL 6 x86 RHEL 6 x86_64  | 
      RHEL 6 x86_64 |