[FAQ CENTER トップ]
[Redhat Enterprise linux 6(EL) FAQ トップへ]
【質問】syslog のログ受信性能を確認してみた
環境:Redhat Enterprise linux 6(EL)
【回答】
ログサーバを構築する場合、どのくらいのログ受信に耐えられるかがポイントとなります。
rsyslog で tcp で送信する場合はリトライがありますが、udp で syslog 送信する場合は受信に失敗したログは廃棄されるため、受信成功を超える場合はログロストの問題となります。
以下の環境でテストしました。
設定
■送信側
local6を10.0.0.1のIPアドレスのログサーバに転送するとします。10.0.0.1ではなく、ホスト名の指定でも良いですが、hostsファイルあるいはDNSサーバで名前解決可能であることが必要です。
/etc/rsyslog.conf に以下を記載します。
local6.* @@10.0.0.1
local6.* @10.0.0.1
最後に rsyslog サービスを再起動して設定を反映させます。
/etc/init.d/rsyslog restart
■受信側
/etc/rsyslog.conf の一部のコメントを削除して、一部の機能を有効化します。
# Provides UDP syslog reception
$ModLoad imudp
$UDPServerRun 514
# Provides TCP syslog reception
$ModLoad imtcp
$InputTCPServerRun 514
例えば10.0.0.2 から許可する場合、以下を追記します。
$AllowedSender TCP, 10.0.0.2
$AllowedSender UDP, 10.0.0.2
(*)local6に関して messagesに書き込む設定を記載します。
local6.* /var/log/messages
最後に rsyslog サービスを再起動して設定を反映させます。
/etc/init.d/rsyslog restart
テスト
以下のような無限ループの書き込みを複数のテスト用クライアントから実施します。
#!/bin/sh
while :
do
logger 10.0.0.2 test
logger 10.0.0.2 test
logger 10.0.0.2 test
logger 10.0.0.2 test
logger 10.0.0.2 test
done
exit 0
結果
結果として5台で同時に1台のログサーバに送信したところ、秒間6000くらいまで受信が可能でした。
もちろんネットワーク環境、各機器のCPU、メモリ、ディスク性能などに大きく依存します。
実システムで使用するには、事前に類似の環境を構築してテストする必要があります。
syslogが受信できない場合のチェック事項
syslog が受信できない場合は以下を確認してください。
・Firewalld でsyslogの受信がブロックされていないか。
・SELinuxが有効になってブロックされていないか。
・syslog の出力先の local があっているか?
・ネットワークが物理的に接続されているか ping で確認してみる。
・tail -f でログを確認する。
・以下に関してコメントが除外されているか?(先頭の # が除外されているか)
$ModLoad imudp
$UDPServerRun 514
送信元ごとに別ファイルに保存
参考情報です。送信元ごとに個別にログを記録することも可能です。
/etc/rsyslog.conf を修正します。
特定のIPアドレスから来たsyslogをファイルの保管する設定です。以下の例では10.0.0.1 あるいは 10.0.0.2 から来たログを別ファイル名で保存しています。
$template LogFileName-syslog_1,"/var/log/%fromhost-ip%_syslog_1"
if $fromhost-ip == '10.0.0.1' or \
$fromhost-ip == '10.0.0.2' then -?LogFileName-syslog_1
& stop
(*)本ページは Redhat Enterprise Linux 6以後を想定しています。
最終更新日:2018/11/21
[Redhat Enterprise linux 6(EL) FAQ トップへ]
[FAQ CENTER トップ]
本サイト内掲載されている情報は、著作権法により保護されています。いかなる場合でも権利者の許可なくコピー、配布することはできません。
このページはリンクフリーです。(このページへの直接リンクも可能です。)
Copyright(c) tooljp.com 2007-2012