【回答】
fstab で指定したパーティションで起動時にファイルシステムチェック (fsck) が失敗した場合には以下のエラーがコンソールに表示されます。
Give root passwrd for maintenance ( or type Control-D to continue)
【この場面での続行方法は以下のいずれかになります】
・root パスワード入力でメンテナンスモードに入ります。
・[Ctrl] + [D] で linux がリブートします。
このエラーは以下のいずれかの場合に発生します。
【原因1】fstab の設定が誤っている
"No such file or directory while trying to open <デバイス名> と表示される場合は fstab の設定誤り、あるいは設定したデバイスが見えないのが原因です。
【対処1】fstabの設定誤りを修正します。
fstab の書式は以下のとおりです。
[デバイス名] - [mount ポイント] - [ファイルシステム] - [mountオプション] - [dumpオプション] - [fsckオプション]
tmpfs /dev/shm tmpfs defaults 0 0
devpts /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0
sysfs /sys sysfs defaults 0 0
proc /proc proc defaults 0 0
もし一時的にデバイスが見えない場合には fstab のファイルシステムチェックのオプションを0に設定する、あるいはOS の起動に無関係なデバイスなら行をコメント化して mount を無効化します。
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【原因2】パーティションにファイルシステムの物理的なエラーが発生している。
Linux 起動時にfstab に従いファイルシステムチェック (fsck) を実行します。このときにファイルシステムにエラーが発生すると停止します。
【対処2】
パーティションにファイルの物理的なエラーが発生している場合です。
・ディスクケーブルが正常に接続されていることを確認。
・ファイバチャネルやiSCSIなら関連ドライバが正常に動作していること。
・上記でも修復しない場合にはファイルが壊れている可能性があります。バックアップがあるならパーティションをフォーマットしてからファイルをリストアします。
・バックアップを取得していない場合には、破損したファイルは削除することによりパーティションの修復を試みます。
#fsck -y
#shutdown -r
(*)本ページは Redhat Enterprise Linux 4以後を想定しています。
最終更新日:2012/07/17
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