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R4プログラマのためのR5講座 | 何が進化したのかノーツクライアント
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このページではノーツR5で新規に追加された機能について説明します。
R5では、R4.6xと比較して、以下の機能が新規に追加されました。
1.ページ
ページという設計要素が追加されました。R4では、静的なページを作成する場合でも、フォームで文書を作成する必要がありました。R5からはページを利用して簡単に静的なページを作成することが可能となりました。(設計者によるフォーム作成=>文書作成の2ステップをページ作成の1ステップに省略することが可能となりました)特に静的なWebページの作成に便利です。
ページとフォームの主な違いは以下のとおりです。
| |
フォーム |
ページ |
| 目的 |
文書の作成/文書の参照 |
ページの参照 |
| フィールドの作成 |
可能 |
不可 |
| 静的文書の作成 |
フォーム設計、文書作成の2ステップ |
ページ設計の1ステップ |
2.フレームセット
フレームセットという設計要素が追加されました。
簡単にフレーム分け表示されるデータベースを作成することが可能となりました。フレームセットはノーツクライアント及びWebブラウザで有効です。各フレームセット内のフレームは以下のいづれかから選択可能なため、かなり自由度の高いアプリケーションが作成可能です。フレームセットは主に「データベース起動時」に設定するケースが多いようです。
- ビュー、文書、アンカーなどのノーツリンク
- ページ、文書、ビューなどの設計要素
- 一般的なURL
3.イメージマップ
イメージ上にホットスポットを作成することが可能なイメージマップが追加されました。フォームやページに追加して使用します。
4.アプレット
以下の設計要素がアプレットとしてWebブラウザに対して有効となりました。設計者はブラウザに対してアプレットで見せるかHTMLで見せるか選択することが可能です。
5.表
表に関して、以下の機能が追加/強化されました。
- 表の中に表を作成することができるようになりました。また表の形式に関して、細かい設定が可能となりました。
- タブ形の表を作成することが可能となりました。アニメーション効果などもあります。(アニメーションはノーツクライアントに対してのみ)
6.アウトライン
データベースの構造を視覚的に表現するための設計要素としてアウトラインが追加されました。ユーザに対する「ナビゲーション」あるいはブラウザに対する「サイト構成」として使用すると効果があります。
7.ヘッダー
文書にヘッダーを作成することが可能となりました。ノーツクライアントのみです。またフッターはありません。
8.カスタムヘルプ
フォーム、ビュー、ページに対して、固有のヘルプを作成することが可能となりました。
9.共有アクション
以前は、ビューやフォームごとにアクション(例えば「編集」や「保存」等)をいちいち作成する必要がありましたが、R5ではアクションを共有し、各ビューやフォームから使用することが可能となりました。
10.データベースの構造
データベースの構造が新しくなしました。以下の特徴があります。
- 最大サイズが64GBまで保証されました。
- 文書のソフト削除(あとから文書の削除取り消しが可能)機能が追加されました。
[削除取り消しを許可]をオンにしたデータベース内では、文書を削除してもソフトデリートとしてデータベース内に保管されています。
文書を強制削除[ハードデリート]するには @harddeletedocumentを式として記述したエージェントを作成し@command([ToolsRunMacro];[作成したエージェント名])
でエージェントとして実行します。尚、ビュー上のアクション式に@harddeletedocumentを作成しアクションを実行しても、文書はハードデリートされません。
- データベースの圧縮中でもアクセスが可能となりました。また圧縮の際に以前のように大量の空きディスクスペースを必要とりなくなりました。
- 「未読マークを使用しない」オプションが追加されました。ユーザごとに未読/既読を記憶しないため、性能が向上します。
- 「ビットマップの最適化」オプションが追加されました。
- 「空スペースに上書きしない」オプションが追加されました。文書が削除されることにより発生した空きスペースを再利用しないため、性能が向上します
- 「LastAccessedプロパティを保持」オプションが追加されました。
- 「トランザクションのログを無効」オプションが追加されました。
- 「削除取り消しを許可」オプションが追加されました。
- 「文書の階層情報を使用しない」オプションが追加されました。
- 「ヘッドラインモニターを許可しない」オプションが追加されました。ヘッドラインによる自動検索でサーバの負荷が高くなることを防ぐことが可能です。
- 「データベースで多くのフィールドを許可」オプションが追加されました。R4.xでは、1データベースで3000フィールドまで作成可能でした。このオプションをオンにすると46000フィールドまで作成可能となります。
- 「$Updated By
フィールドのエントリ制限」数を指定することが可能となりました。制限することにより無駄なスペースを節約することが可能です。
- 「$Revisions
フィールドのエントリ制限」数を指定することが可能となりました。制限することにより無駄なスペースを節約することが可能です。
- 「$Undelete 期限(時間)」数を指定することが可能となりました。制限することにより無駄なスペースを節約することが可能です。