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作成日:2011/05/28
更新日:2022/03/10
対象:Windows 7

Bitlockerによる暗号化の利点は何か。EFSとBitlockerの違いは




Windows 7では従来の暗号化(EFS:Encrypting File System)ではなくBitLockerという暗号化がサポートされています。

(1)なぜ暗号化が必要なのか。
OSでは普通パスワードで保護します。万が一パソコンが紛失や盗難で第三者の手に渡っても、パスワードが解読されない限りOSにログオンすることはできません。しかしパスワードが解読されない限り、パソコン内のファイルは盗まれない訳ではありません。なぜならパソコンからハードディスクを取り出し、他のパソコンに接続してしまえばすべてのファイルが見れてしまうからです。

(2)よって外で持ち歩くパソコンはハードディスクの暗号化が必須でしょう。Windows XPでは EFS(Encrypting File System)がサポートされていますが、以下の欠点があります。

・ファイルごとの暗号化。暗号化できないファイルや暗号化設定の忘れによる流出の可能性。
・複合化のキーが同じハードディスクに保存される。
・OSのパスワード一つが解読されたらファイルが流出する。

(3)このような決定を補うべく Windows 7 では Bitlocker という暗号化がサポートされています。

Bitlockerのポイントは以下のとおりです。
・ディスク丸ごとの暗号化。EFSのファイルごとではなくすべてのファイルが暗号化される。
・鍵がセキュリティチップ (TPM: Trusted Platform Module) に格納される。コピーしたり他のパソコンに付け替えることはできない。
・TPMを使用するためのパスワード (pin code) を設定することが出来る。

現在のところ Bitlocker + TPM の組み合わせでの暗号化は強固な暗号化と思われます。







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