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作成日:2010/09/22
更新日:2024/04/22
対象:Windows 11

【重要】Windowsのプロファイルをバックアップするときに気を付ける点 | robocopy




【目次】

[2024/4/22更新]
・ゴミ箱、バックアップディレクトリを除外するオプションを追記
・先にファイルがあれば常に上書きしない(先のファイルが古くても)

ゴミ箱、バックアップディレクトリを除外する



次に "/xd" オプションを指定します。

/xd "System Volume Information" "$RECYCLE.BIN"



常に上書きしない


常に上書きしたくない場合は次のオプションを利用します。先が古くても上書きしません。あまり使うケースはないかもしれません。
全く同一なのにファイルの日付が変ってしまった場合に利用します。


/XN /XO



プロファイルをバックアップする


Windows環境あるいはWindows Active Directory環境において「お気に入り」「デスクトップ」「ドキュメント」などの個人のデータは「プロファイル」として保存されます。これらは大事なデータなのでディスクの破損や操作ミスの削除によるから守る必要があります。守る方法として「バックアップ」でデータを退避する方法があります。

重要なのはアクセス権をバックアップする点


バックアップで重要なのはフォルダやファイルの「アクセス権」をバックアップする点です。
普通のコピーではこれらはコピーされません。これらがコピーされないとバックアップに対してアクセス権がないためアクセスできなくなります。アクセス権が無い場合は、ログインした後にすぐに強制的にログオフされてしまう現象が発生します。

参考まで通常のコピーや移動の操作は次のとおりとなります。
(a)「アクセス権」もコピーされる
・同じドライブ内での移動

(b)「アクセス権」がコピーされない(上位フォルダを継承する)
・同じドライブ内でコピー
・異なるドライブやサーバ間のコピー

プロファイルのアクセス権が重要



所有権に関してはsystem、そのユーザ、administratorなどばらばらなようです。

robocopyでバックアップする


「バックアップ」には様々な方法がありますがWindows 標準のコマンドである robocopy.exe を利用するのが一番簡単です。
ポイントは先ほど記載したとおり、「アクセス権」のコピーを確実に行うことです。
しかしrobocopyではデフォルトではアクセス権はコピーされません。/COPYALL オプションを付けることによりこれらがコピーされます。フォルダも同様にコピーするため「/DCOPY:DAT」オプションを付けます。また特殊なケースでコピーを行うため「/IT」オプションを付けます。

robocopy.exe でプロファイルをバックアップするコマンドのサンプルは次の通りです。/MIR でサブフォルダも一括でミラーします。


C:\robocopy (バックアップ元) (バックアップ先) /MIR /DCOPY:DAT /COPYALL /IT



サンプル:

C:\robocopy C:\Users\username d:\backup\profile /MIR /DCOPY:DAT /COPYALL /IT



アクセス権が正しくコピーされたか確認する


robocopy によりアクセス権が正しくコピーされたか確認する方法を紹介します。
簡単な方法は icals コマンドによりアクセス権を出力する方法です。

次の例は d:\backup 以下のファイルのアクセス権をファイルに出力しています。 /T オプションによりサブディレクトリも再帰的にチェックします。


C:\>icacls d:\backup\* /SAVE c:\temp\result.txt /T /C



これによりリストを出力し、同期元と同期先で比較するとアクセス権が正しくコピーされたか確認することが可能です。

まとめ


robocopy でプロファイルをバックアップする場合はアクセス権のコピーが必須です。
オプションとしては /DCOPY:DAT /COPYALL /IT が必要です。






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