Outlook で pst ファイルをネットワークドライブ上に設定してメールをリモート保存する

【目次】

pst をネットワーク上のドライブに設定

Outlookにて受信したメールをネットワーク上のファイルサーバに保存する方法を紹介します。
以下のような場合に活用してください。

・ローカル保存禁止のPCあるいは同じくローカル保存禁止の仮想デスクトップを利用しており、ネットワーク上に受信メールや送信控えを保存する必要がある。
・ローカルのディスク残量が残りわずか。
・セキュリティの理由でセキュリティ対策が万全であるファイルサーバ上に受信メールや送信控えを保存する必要がある。

上記のようなケースでOutlookの受信メールをネットワーク上の共有ドライブに保存する方法を紹介します。

pst をネットワーク上に設定する

実際にpst をネットワーク上に設定する方法を紹介します。

(1)Outlook より[ファイル] - [アカウントの設定] - [アカウントの設定] を選択します。

Outlook でアカウント設定を開く

(2)「データファイル」タブを選択します。

Outlook で pst を追加する

(3)
[追加] - [Outlook データファイル(.pst)] を選択します。[OK] を押します。

(4)
以下のようにネットワークパスを入力します。(10.0.0.1\MailData$ にメールデータを保存する場合)



\\10.0.0.1\MailData$\MyMail.pst

(注意)この画面では事前ファイル共有によるドライブ割り当て機能は使えないようです。
例えば事前に Zドライブに\\10.0.0.1\MailData$ をアサインしても、このpst ファイル追加画面ではこのZドライブが表示されないようです。

参考：Error when you add a PST or OST file on a non-local drive in Outlook 2016

https://docs.microsoft.com/en-us/outlook/troubleshoot/data-files/cannot-add-pst-or-ost-file-on-non-local-drive

(5)
以上でネットワーク共有上でのpstファイルの作成に成功しました。

ネットワーク上のpstにメールを配信する

次に先ほど設定したpstにメールを転送する方法を紹介します。
この方法はメールをダウンロードする形式の POP で利用可能です。IMAPやExchange Online では使用できません

[ファイル] - [アカウントの設定] - [アカウントの設定] で「メール」タブより「フォルダの変更」を実行します。
これでメールをダウンロードする pst を変更することが可能です。

Outlook でメールをダウンロードするpstを変更

IMAPやExchange Onlineメールの場合

IMAP や Exchange Online の場合はサーバはメールに残るためこの方法は利用できません。
別途メールの仕分けで設定する必要があります。

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