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[Windows NT 4.0 FAQ 一覧] - [標準のTCPIPツールの使用方法を教えてください。]
(1)ARP
[書式] arp -a [IPアドレス]
arp -s [IPアドレス] [MACアドレス]
[説明]IPアドレスとMACアドレスのマッピングを設定します。ARP(Address Resolution Protocol)とは、IPアドレスとEthernetアドレス(MAC address)を関連付けるプロトコルです。
-a : arpエントリを表示します。IPアドレスを指定した場合は、指定したコンピュータのエントリを表示します。
-s : arpキャッシュにエントリを追加し、IPアドレスをMACアドレスに関連付けます。
(2)FTP
[書式] ftp [-i] [-n] [-s:filename] [-v] [ホスト名]
[説明] FTPサーバに対してファイルを送受信します。
ホスト名 : ftpサーバを指定します。
-i : 複数ファイル転送時に(mget、mput)、ファイルごとに(Y/N)を聞いてこないようにします。
-n : 自動ログインしません。
-s:filename : FTPの処理を指定したファイルにより自動化します。
-v : リモートからの表示を抑止します。
open ftp.achme.com
user
password
put test.txt
quit
(自動化用ファイルの例)
(3)HOSTNAME
[書式] hostname
[説明] 自分のマシンのホスト名を表示します。(NETBIOS名ではありません。)Windows NTにおいてデフォルトではホスト名とNETBIOS名は同一ですが、コントロールパネルのネットワークで変更することが可能です。
(4)IPCONFIG
[書式] ipconfig [/all] [/renew アダプタ] [/release アダプタ]
[説明] 自分のマシンのネットワーク設定を表示します。とくにクライアントがDHCPサーバからIPアドレスを借りている場合やカードのMACアドレスを知りたいには有効です。
/all :ネットワーク設定のすべての情報を表示します。
/renew アダプタ: 指定したアダプタのDHCP構成を更新します。
/release アダプタ: 指定したアダプタのDHCP構成を開放します。
(5)NETSTAT
[書式] netstat [-a] [-e] [-n] [-p プロトコル] [-r] [間隔]
[説明] TCP/IPの接続情報をします。統計情報を確認することによりネットワークのコリジョンの頻度を確認することが可能です。
-a : すべての接続を表示します。
-e : Ethernet統計情報を表示します。
-n : アドレスをIPアドレスで表示します。
-s : プロトコル別に統計情報を表示します。
-p : プロトコル: 表示するプロトコルを指定します。 「TCP」「UDP」「ICMP」「IP」のいずれか。
-r : ルーティングテーブルの情報を表示します。
間隔: 表示情報を更新間隔を指定します。[CTRL]+[C]で終了します。
(6)NSLOOKUP
[書式] nslookup [-option] [マシン名 または -DNSサーバ名]
[説明] NSLOOKUP DNSのデータベースを検索します。オプションなしで実行すると対話モードになります。ここでホスト名を入力すればIPアドレスが解決されます。IPアドレスを入力すればホスト名が解決されます。
-option: 対話形式のコマンドを引数として指定します。
マシン名: 検索させたいマシン名などの情報を入力します。
サーバ名: 検索に利用するDNSサーバ名を指定します。デフォルトではコントロールパネル内のネットワーク設定で指定されたDNSサーバです。
(7)PING
[書式] ping [-a] [-f] [-i ttl] [-l 長さ] [-n 回数] [-t] [-w タイムアウト] 宛先
[説明] ICMPエコーパケットを他のホストに送信します。
宛先 : PINGを送信するマシンのホスト名またはIPアドレスを指定します。
-a : IPアドレスの名前解決を行います。
-f : データを複数のパケットに分割して送信しません。
-i : TTL(Time to Live)を指定します。
-l : 送信するデータ量を指定します。デフォルトは32バイトです。
-n : pingする回数を指定します。デフォルトでは4回です。
-t : [CTRL]+[C]を入力するまでPINGを繰り返します。
-w : タイムアウト値をミリ秒で指定します。
(8)ROUTE
[書式] route [-f] [-p] [コマンド] [宛先IPアドレス] [ネットマスク] [ゲートウェイ] [メトリック]
[説明] TCP/IPのルーティングテーブルを設定します。
-f : ルーティングテーブルを初期化します。
-p : ルーティング情報をマシンを再起動しても消去されないようにします。
コマンド : コマンドを指定します。作成「add」、出力「print」、削除「delete」、変更「change」。
(9)TELNET
[書式] telnet ホスト名 [ポート番号]
[説明] リモートホストの指定のポートに接続します。
ホスト名 : telnetサーバ名を指定します。
ポート番号 : 接続するサーバ側のポート番号を指定します。デフォルトは23で通常のtelnetサービスに接続されます。 通常はtelnetサービスに使用しますが、ポート番号25に接続してSMTPシーケンスのデバッグを行うなどソケットサービスのデバッグに有効です。
(10)TRACERT
[書式] tracert [-d] [-h 最大ホップ数] [-w タイムアウト] ホスト名
[説明] ホストまでの経路を調べます。どのルータを経由したか、そのルータまでどのくらい時間がかかったが出力されます。
-d:ホスト名をIPアドレスで指定した場合に、DNSによる名前解決を行いません。その分処理が向上します。
-h 最大ホップ数:表示する最大の経由数を指定します。
-w タイムアウト:タイムアウトまでのミリ秒を指定します。