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[Windows Server 2016 FAQ 一覧] - [ディレクトリサービス復元モードとは(DSRM , Directory Services Restore Mode)]
【目次】
この問題を解決するためにADを修復する場合のみローカルアカウントでログインが可能となります。このモードを ディレクトリサービス復元モードと呼びます。
以下の特徴があります。
・ドメインコントローラの特別な起動モード。
・NTDS サービスが停止された状態で起動する。
・ローカルアカウントを保有する。アカウント名は administrator。
・パスワードは事前に設定する。(ドメインコントローラが通常稼働しているとき)
参考:ディレクトリ サービス復元モード(DSRM)のパスワードを変更する
C:\>bcdedit /set safeboot dsrepair
DSRMのパスワードが分からない
DSRMに入るときのadministratorのパスワードが分からない場合は、一度ドメインコントローラで起動してからパスワードをリセットする必要がある。
参考:ディレクトリ サービス復元モード(DSRM)のパスワードを変更する
ドメインコントローラに昇格する前にadministratorのパスワードを変更していても、DSRMでのユーザ名はadministratorとなる。
DSRM での特徴
(1)共有
共有は使用できました。リモートからDSRMを実行したサーバに対してnet useは可能でした。
(2)リモートデスクトップ
事前にリモートデスクトップ接続を禁止していても、DSRMではリモートデスクトップ接続が可能でした。
(3)NTDS(Active Directory Domain Service)
NTDS サービスは起動できません。要するに net start ntds は実行できません。無効化されていました。
(4)イベントログ
リモート経由で DSRM 上のイベントログを開こうとしたが失敗しました。(RPCサーバは利用できませんというエラー)
(5)タスクスケジューラ
タスクスケジューラは実行できませんでした。(セーフモードでは実行できませんというエラー)
(6)スタートアップスクリプト
スタートアップスクリプトは実行されませんでした。
以下のようなスクリプトを仕掛けて自動的にDSRMモードを解除するようにしましたが、実行されませんでした。
timeout 300
bcdedit /deletevalue safeboot
shutdown /r /t 0
(7)ping
DSRM からping は応答があります。
リモートからデバッグする
(1)シャットダウン
リモートからシャットダウンすることは可能です。ただし再度DSRMで起動するので意味があるかは分かりません。
C:\> shutdown /m 10.0.0.1 /r
(*)10.0.0.1 を再起動する場合。
(2)Powershell リモートセッション
リモートからPowershell セッションを開くことは可能です。
その前に準備が必要です。
DSRM側、要するにPowershellが実行される側。
PS> Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Force
PS> Set-WSManQuickConfig -Force
リモートからPowershellを実行する側。
PS> Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Force
PS> winrm quickconfig -force
PS> Set-Item WSMan:\localhost\Client\TrustedHosts * -Force
C:\> enter-pssession -computername <ホスト名>
よって以下でDSRMモードをリモートで解除することが可能です。
C:\> bcdedit /deletevalue safeboot
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