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[Windows 11 FAQ 一覧] - [SAS ディスクが認識しない原因と実際の解決方法]
【目次】
SASディスクを認識するにはSAS コントローラが必要
SAS コントローラはハードウェアです。SASコントローラカードとして提供される場合やマザーボードに装備されている場合もあると思います。(特にサーバ製品)
よって SATA にように USB 変換アダプタで接続しただけでは認識されません。ネットでは SAS コントローラ変換アダプタが販売されていますが、それをSAS ディスクに接続してPCに接続しても認識しないでしょう。
SASコントローラは装備されている
SASコントローラが装備されている場合でも認識しない場合があります。
例えば lsi の SAS コントローラなどです。これは "lsi corporation configuration utility" で構成することが可能です。
Windows 11 や Windows Server にSAS コントローラを接続しても「認識しない」「初期化されていない」などで認識できません。
普通はWindows のディスク管理ツールでディスクを有効化、サイン、フォーマットなどできますが、初期化されていない、認識不可などで失敗してしまいます。
一つの原因としては、このディスクがすでに"lsi corporation configuration utility"で Raid の一つとして構成されている場合です。
例えばミラーの一つとしてセットアップされているディスクは Windows の管理ツールで認識されないようです。
対処方法
PC 起動時に Ctrl + [C] キーで"lsi corporation configuration utility"を起動して、ディスクのRaidの解除をしてください。それでWindows のディスク管理ツールで操作できるようになる可能性があります。
"lsi corporation configuration utility" で解除してください。
(注意)私の環境ではディスクの中身は消去されませんでしたが、消去される可能性もあるので必ず中身が消えてもよいディスクで試してください。
(1)PC起動時に Ctrl + [C] キーで "lsi corporation configuration utility"を起動してください。成功するとInvoking と表示されるはずです。
(2)RAID Properties -> View Existing Volume -> Manage Volume -> Delete Volume で Raidを解除
(3)SAS Topology -> Direct Attach Devices で物理ディスクが表示されることを確認。
これでWindows でディスクが認識されるようになるはずです。
DBANで SAS ディスクを消去する
DBAN (Darik's Boot and Nuke - DBAN) を利用するとSASディスクの中身を削除することが可能です。
SASコントローラによってはDBANに既存で組み込まれているので追加のドライバインストールは不要なようです。
LSIコントローラの場合、DBANはフォーマットされているSASディスクは高速で消去が可能です。
フォーマットされていないディスクでも削除は可能なようですが、相当の時間がかかるようです。("autonuke" ではなく "quick" コマンドでも時間がかかる)
DBANは複数のディスクの消去が可能なのでとても便利です。
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