[ホーム] - [Windows Server 2016 FAQ 一覧] - [USNロールバックとは | 修復する簡単で確実な方法]



作成日:2019/10/10
更新日:2020/02/12
対象:Windows Server 2016

USNロールバックとは | 修復する簡単で確実な方法




【目次】


USNロールバックとは


USNロールバックとはWindows Active Directory (AD) 環境においてUSN(Update Sequence Number)の番号が小さくなってしまうこと。
この番号は複製パートナー間で互いに保有する番号であり、AD内のオブジェクトを更新するたびに値が大きくなる。
よってUSNは値が変わらないか、あるいは増えるのが原則。

もしこの値が小さくなったら、何らかの原因でデータベースが古くなったということ。(先祖返し)
複製パートナーが古いUSNを受け取った場合にADで不整合が発生したと判断され、複製が拒否される。
この現象をUSNロールバックと呼ぶ。

netlogonサービスが一時停止となり、複製が拒否されるなどの現象が発生する。

USNロールバックが発生する状況


以下のような場合にこの現象が発生する。

・スナップショットからドメインコントローラを修復した場合。ただしWindows システムバックアップやVMware などVM-Generation IDをサポートしたスナップショットツールなどドメインコントローラを正しく復元する場合はこの現象は発生しない。
・長期間ドメインコントローラを停止していた場合も場合によってはUSNロールバックと判断される場合がある。
・ドメインコントローラが正常に停止されずに破損した。

USNロールバックを修復する


一番簡単なのは、問題が発生しているドメインコントローラで降格、昇格を行うこと。
経験上、一度では修復しなかったことがあるのでその場合はもう一度降格、昇格を繰り返すとよいだろう。
もし残りのドメインコントローラに接続できない場合などは強制降格する場合もある。その場合はクリーンアップの操作も必須となる。

参考:
Windows Active Directory をリストアする方法 | 権限あり、権限なし

参考:
ドメインコントローラ正常確認コマンド


その他ドメインコントローラからADを権限なしでリストアするなどの方法が考えられる。

Invocation IDとの関係


正しいリストア(Windows Server バックアップなど)の場合は、UNCが戻っても Invocation IDが正しく設定されるので UNC ロールバックは発生しない。


参考:
USN, RID, Invocation ID, VM Generation-ID , GUIDの違い






(ご注意) 本サイト内の内容を使用して発生したいかなる時間的損害、金銭的損害あるいはいかなる損害に対して、いかなる人物も一切の責任を負いません。あくまでも個人の判断で使用してください。 本ページは独自に調査をしたアンオフィシャル(非公式)な内容です。内容に誤りがある可能性や仕様変更により内容が不正確になる可能性があります。 本サイト内掲載されている情報は、著作権法により保護されています。いかなる場合でも権利者の許可なくコピー、配布することはできません。 このページはリンクフリーです。(このページへの直接リンクも可能です。)


Copyright(c) TOOLJP.COM 1999-2024

[Windows Server 2016 FAQ 一覧に戻る]