[ホーム] -
[用語集 FAQ 一覧] - [ハイパーコンバージドインフラストラクチャー(hyper converged infrastructure)]
1.概要
ハイパーコンバージドインフラストラクチャーとは(以下 HCI )コンパクトな物理サーバを重ねて仮想基盤を作る仕組みのこと。
一般的に本格的な仮想基盤を構築する場合、物理サーバと共有ストレージが必要であった。
共有ストレージはFibre ChannelやiScsiなどの技術を使用するが、とても高価でありかつ設計構築には高度な技術が必要であった。
HCIでは高度なストレージの代替としてソフトウェアストレージ機能を使用する。
ストレージは各物理サーバのローカルに接続するローカルディスクを使用する。共有ストレージを使用する場合と比較し相性が良くなるためシステムが安定する。
その他HCIでは仮想化ソフト及び設定がプリインストールされており、ユーザが仮想化ソフトを構築、設定する必要がない。
このように物理サーバ、仮想化ソフトをパッケージしたのがHCIである。
2.特徴
原則として共有ストレージは使用せず、各物理サーバに分散する。これにより以下の特徴が存在する。
・複雑な構成が不要で速度も早い
・物理サーバを追加しても物理サーバをネットワーク接続するだけで(主にNFSを使用)ストレージの設定は不要。
3.メリット
・スモールスタートが用意。イニシャル投資としてストレージの投資が不要であるため、コスト面で構築しやすい。
・物理サーバを追加するだけでスケールアウトが可能。
・全体的にストレージが不足した場合は、巨大なストレージを搭載した物理サーバの追加で対応が可能。