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このページではWindows AD環境 における"構成パーティション","スキーマパーティション","ドメインパーティション","アプリケーションパーティション"の違いに関して説明します。ADを設計、構築、運用するために重要な事項なのでしっかりと理解する必要があります。
(注意)分かりやすく簡単に記載しており、一部の環境や分野では記載内容が異なる可能性があります。あくまでも参考程度でお読みください。
説明 | Configuration Partition | Schema Partition | Domain Partition | Application Partition |
別名 | 構成パーティション | スキーマパーティション | ドメインパーティション | アプリケーションパーティション |
格納物 | ・フォレストおよびドメインの構成情報。 ・ExchangeなどADに対応したアプリケーションの情報。 | ディレクトリの設計情報。 | ドメイン内で作成されたオブジェクト情報。 | Active Directory上に追加するアプリケーションの情報。DNS情報が登録されている。 |
簡単に言うと | フォレスト全体に影響する。 | よっぽどのことがない限り編集することはないでしょう。エンタープライズユーズでどうしてもということならMicrosoftサポート支援で変更することがあるかもしれません。 | ・ユーザ、グループ、コンピュータなどの実態。 ・ドメイン内で複製する。 | |
ツールで見る場合 | 管理ツール"サイトとサービス"及び"Active Directoryドメインと信頼関係"で見えるもの。 | - | 管理ツール"Active Directory ユーザーとコンピューター"で見えるもの。 | - |
repadmin /AeP での見え方 | "CN=Configuration,DC=testdomain,DC=local" | "CN=Schema,CN=Configuration,DC=testdomain,DC=local" | "DC=testdomain,DC=local" | "DC=ForestDnsZones,DC=testdomain,DC=local"と"DC=DomainDnsZones,DC=testdomain,DC=local" |
複製コマンドにより各パーティションの複製状況を確認することが可能です。
"DC=ForestDnsZones,DC=testdomain,DC=local"と"DC=DomainDnsZones,DC=testdomain,DC=local"はアプリケーションパーティションです。
"CN=Schema,CN=Configuration,DC=testdomain,DC=local"はスキーマパーティションです。
"CN=Configuration,DC=testdomain,DC=local"は構成パーティションです。
" DC=testdomain,DC=local"はドメインパーティションです。
C:\>repadmin /syncall /AeP
WIN-SERVERNAME の NC すべてを同期しています。
同期中のパーティション: DC=ForestDnsZones,DC=testdomain,DC=local
<中略>
SyncAll はエラーなしで終了しました。
同期中のパーティション: DC=DomainDnsZones,DC=testdomain,DC=local
<中略>SyncAll はエラーなしで終了しました。
同期中のパーティション: CN=Schema,CN=Configuration,DC=testdomain,DC=local
<中略>SyncAll はエラーなしで終了しました。
同期中のパーティション: CN=Configuration,DC=testdomain,DC=local
<中略>SyncAll はエラーなしで終了しました。
同期中のパーティション: DC=testdomain,DC=local
<中略>SyncAll はエラーなしで終了しました。
エラーが発生した場合タイムアウトになりますが各パーティションに対してタイムアウトが発生するため膨大な時間がかかります。
もし同期のパーティションを限定するなら、名前付きコンテキスト名を指定してください。ただし名前付きコンテキスト名を指定する場合は複製を実行するドメインコントローラ名を指定する必要があります。repadmin /syncall /AeP の場合はドメインコントローラ名が省略されていたためローカルホストとして扱われていましたが、名前付きコンテキスト名を指定する場合はドメインコントローラ名を明示する必要があります。
以下は複製対象をドメインコントローラに限定した場合です。
repadmin /syncall localhost (Get-ADDomain).DistinguishedName
同期中のパーティション: DC=testdomain,DC=local
<中略>
SyncAll はエラーなしで終了しました。
ADSIEdit というツールで直接Active Directory を編集することが可能です。
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