[ホーム] > [間違えやすい類語 IT編一覧] > [IoT、IcT、IoE の違い]
インターネットが普及し、行政や選挙や生活でもネット接続が欠かせない技術となってきました。そこでコンセプトとしてよく使われる言葉が「IoT、IcT、IoE」です。ちょっとややこしいので違いをしっかり押さえておくとよいでしょう。
(注意)分かりやすく簡単に記載しており、一部の環境や分野では記載内容が異なる可能性があります。あくまでも参考程度でお読みください。
説明 | IoT | ICT | IoE |
日本語では | モノのインターネット | 情報伝達技術 あるいは 情報通信技術 | 全てのインターネット |
何か | 生活用品や趣味娯楽用品などの「物」がインターネットに接続すること。 無線技術が飛躍的に安価で高速で大容量化されたことにより、そこらへんのものでもインターネットに接続できるようになった。 そこで (1)クラウドにデータを送信 (2)クラウドでデータを解析 (3)「もの=機器」に解析結果を還元 という流れになるであろう。 もしかしたら「タワシ」もインターネットに接続する時代が来るかもしれない。 ・このタワシは5000回使われた ・5キロ相当の汚れを落とした ・そろそろ変え時です などを教えてくれる。 IPアドレス枯渇問題もあり、IPv6技術は必須であろう。 | 通信技術を使ったコミュニケーションのこと。IT(Information technology)にcommunication を追加した、ITにとって代わる言葉。 1990年台には家庭や企業や学校にPCが浸透しはじめて、"情報"の重要性が理解され始めました。そこで"情報技術"として"IT"という言葉が出てきました。しかし当時はインターネットはまだまだ普及しておらず(一部の学術使用のみ)、ネットワークという概念はありませんでした。しかしその後ご存じの通り、インターネットが大普及しました。そこで ITではなく、その間に"communication"という言葉を挿入したIcTという言葉が普及され始めました。ちょっと遅いような気もしますね。 | 全てをインターネットに接続しようとする考え。IoTでは「Things=もの」に限定したが、ここでは「すべてのもの」をインターネットに接続するということ。 もの以外がインターネットに接続するとは今ではあまり想像できない。未来のことでしょうか。 |
正式名称 | Internet of Things | Information Communication Technology | Internet of Everything |
例 | アップルウォッチはIoTといえるであろう。時計は発明されてから何百年も経過していると思うが、一切ネットには接続されていないかった。このような「もの」インターネットに接続することにより飛躍的に機能がアップする。 ・時計がインターネットに接続され時刻同期はもちろん、天気予報などの最新データがダウンロードされる。 ・クーラーをインターネットに接続する。スマホで帰宅前の10分前にスイッチを入れることが可能となる。 ・万歩計のデータがインターネットにアップされ、クラウド上のデータとして管理、分析される。 ・医療機器をインターネットに接続自宅でも定期的に血圧などを測定し、クラウドにデータをアップロード。クラウド上のデータを医師が確認し、アドバイスを行う。 ・冷蔵庫をインターネットに接続。中の食材により、インターネットより料理の選定、アドバイスをもらう。 ・ポイントカードは、ハンコベースや良くてPoS連携だった。これがインターネットに接続し各社が相互運用すれば、今のように財布がポイントカードで溢れることはなくなるであろう。 | ITと同じく概念のため、事例はなし。 | 行政をインターネットで行うなど。 |
ポイント | これから発売される製品はインターネットに繋がりデータを保管できたり最新情報がダウンロードできるようになるのが前となる。IoTを無視すると企業は生き残れない。 生活ががらっと変わる。 ソフトバンクの「Arm」買収はまさにIoT世界の到来を見越した戦略。 | - | - |
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