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プライベートアドレスとパブリックアドレスの違いを理解する | 範囲と目的

作成日:2020/01/29

このページでは IPv4 環境における"プライベートアドレス" と "パブリックアドレス" の違いに関して説明します。
"プライベートアドレス"は組織内で使用するアドレスです。範囲が定義されており、各組織は自由に使うことが可能です。パブリックアドレスは有限であるため、いかにプライベートアドレスを効率よく割り当てるかがポイントとなります。
一方で"パブリックアドレス"とはインターネット間で使用できるアドレスです。これは公開Webサーバや外部メールサーバなどインターネットからアクセス可能な機器にアサインするアドレスとなります。世界的に使用できるため、グローバルアドレスとも呼びます。
外部から内部にアクセスするには NAT のような機器でパブリックアドレスからプライベートアドレスにアドレスを変換する必要があります。


プライベートアドレスとパブリックアドレスの使い分け


(注意)分かりやすく簡単に記載しており、一部の環境や分野では記載内容が異なる可能性があります。あくまでも参考程度でお読みください。

比較表

比較は以下の表の通りとなります。

クラスプライベートアドレスパブリックアドレス(グローバルアドレス)
目的企業内、家庭内、学校内など自組織内で自由に使えるIPアドレス。ただしこのIPアドレスでインターネットには接続できない。
主にインターネット上で使用するアドレス。
グローバルで使用するにはIANAからアドレスの割り当てを受ける必要がある。ただしIPv4は枯渇しており(32ビットなので数が少ない。約43億個。世界の人口と比較いたら少ない)、返却アドレスが割り当てられるのを待つ。

重複組織間で重複してもよい。
世界でユニーク(唯一)。
クラス A範囲10.0.0.0 〜 10.255.255.255 / 255.0.0.0
1.0.0.0 〜 9.255.255.255 / 255.0.0.0
11.0.0.0 〜 126.255.255.255 /255.0.0.0
クラス B範囲172.16.0.0 〜 172.31.255.255 / 255.255.0.0
128.0.0.0 〜 172.15.255.255 / 255.255.0.0
172.32.0.0 〜 191.255.255.255 / 255.255.0.0
クラス C範囲192.168.0.0 〜 192.168.255.255 / 255.255.255.0
192.0.0.0 〜 192.167.255.255 / 255.255.255.0
192.169.0.0 〜 223.255.255.255 / 255.255.255.0
備考プライベートアドレスではインターネットに接続できないため、別途グローバルIPアドレスを割り当てたProxyやFirewallやルーターを設置し、その機器でインターネットに接続する必要あり。これをNAT (Netowork Address Transfer、ネットワークアドレス変換)と呼ぶ。
組織内のPCにパブリックアドレスを割り当てるほどパブリックアドレスは余っていない。枯渇している。
よって組織内ではプライベートアドレスを割り当てる。プライベートアドレスは自組織で自由に使えるアドレス。
プロバイダ契約すると、1個のパブリックアドレスが割り当てられ、そのアドレスでインターネットに接続できる。



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