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【Windowsコマンド紹介】シャットダウン、再起動、休止状態、スリープ(スンタンバイ)、ログオフ、ロック

作成日:2020/01/29 更新日:2024/04/16

このページでは Windows 環境においてOSやユーザの操作でよく使われるシャットダウン、再起動、休止状態、スリープ(スンタンバイ)、ログオフ、ロックのコマンドの違いに関して説明します。
操作は管理者権限でコマンドプロンプトを開いてから実行してください。

参考
コマンドプロンプトを管理者権限で開く

これらは基本的に Windows の GUI で操作可能ですが、バッチ処理する場合やコマンド入力が好みのかたはこちらで実行してください。




(注意)分かりやすく簡単に記載しており、一部の環境や分野では記載内容が異なる可能性があります。あくまでも参考程度でお読みください。

比較表

比較は以下の表の通りとなります。

説明シャットダウン再起動休止状態スリープ(スンタンバイ)ログオフロック
実行コマンドWindows 11をシャットダウンするには次のコマンドを実行します。

c:\shutdown.exe -s -t (秒数)

60秒後にシャットダウンするコマンドは次のとおり
c:\shutdown.exe -s -t 60


パラメータ
-s: シャットダウン (再起動するには -r)
-f: 起動中のアプリケーションを強制終了。Excel など「ファイルを保存しますか?」で止まっている場合も強制終了されます。保存されていないファイルは失うのでお勧めできません。
-t:(秒数) 秒数後にシャットダウンを開始します。サーバなどサービス終了やユーザ通知が必要な場合に秒数を指定してシャットダウン猶予を与えます。ポップアップが表示されます。

シャットダウン猶予秒表示のポップアップ

Windows 11を再起動(リブート)するには次のコマンドを実行します。


c:\shutdown.exe -r -t (秒数)

60秒後に再起動するコマンドは次のとおり

c:\shutdown.exe -r -t 60


パラメータ
-r: 再起動 (シャットダウンするには -s)
-f: 起動中のアプリケーションを強制終了。Excel など「ファイルを保存しますか?」で止まっている場合も強制終了されます。保存されていないファイルは失うのでお勧めできません。
-t:(秒数) 秒数後に再起動を開始します。サーバなどサービス終了やユーザ通知が必要な場合に秒数を指定して再起動猶予を与えます。ポップアップが表示されます。

再起動ですがポップアップでは"シャットダウン"と表示されます。

再起動猶予秒表示のポップアップ

Windows を休止状態にするには以下のコマンドを実行します。

c:\powercfg -h on
c:\rundll32.exe PowrProf.dll,SetSuspendState



"powercfg -h on" は休止状態モードを有効化するコマンドです。すでに有効化されている場合は不要です。
管理者権限のコマンドプロンプトでの実行が必須です。そうでない場合次のエラーが発生します。


C:\>powercfg -h on

このコマンドには、管理者権限が必要です。管理者特権でのコマンド プロンプトで実行する必要があります。


休止状態をサポートしていないPCや仮想マシンなどでは次のエラーが発生して失敗します。一般的にVMware などの仮想マシンはスリープはサポートされていても休止状態はサポートされないのが一般的です。ただしバージョンや環境にも依存します。


C:\>powercfg -h on
次のエラーにより休止状態に失敗しました: この要求はサポートされていません。

以下の項目が原因で、休止状態に入ることができません。
システム ファームウェアは休止状態をサポートしていません。

Windows をスリープ(スタンバイ)状態にするには以下のコマンドを実行します。

c:\powercfg -h off
c:\rundll32.exe PowrProf.dll,SetSuspendState



"powercfg -h on" は休止状態モードを無効化するコマンドです。すでに無効化されている場合は不要です。
管理者権限のコマンドプロンプトでの実行が必須です。そうでない場合次のエラーが発生します。

C:\>powercfg -h off
このコマンドには、管理者権限が必要です。管理者特権でのコマンド プロンプトで実行する必要があります。



VMware 上の仮想マシンなどは休止状態はサポートされていませんが、スリープはサポートされているのが一般的です。(バージョンや環境にも依存します。)
ログオフするには次のコマンドを実行します。


c:\logoff
画面をロックするには次のコマンドを実行します。


c:\rundll32.exe user32.dll,LockWorkStation

コマンドにより即次のように画面がロックされます。

コマンドにより Windows がロックされた画面

コマンドで実行する利点


コンピュータシステムにおいて、GUI(Graphical User Interface)ではなくコマンドラインインターフェース(CLI)で操作を実行するケースや利点はいくつかあります。

SSHやRDPなどのリモート接続を使用している場合、コマンドラインはGUIよりも効率的かつ高速で操作できます。またタスクを自動化するスクリプトを書く場合、コマンドラインコマンドを使用することが多いです。GUIでは一般的にスクリプト化は困難です。
またコマンドラインはGUIよりもシステムリソース(CPU、メモリ等)を少なく消費します。
サーバーなどで大量のデータを一括処理する場合、コマンドラインでの操作が効率的です。さらにプログラミングと開発: ソースコードのコンパイル、テスト、デプロイなどはコマンドラインで行われることが多いです。

キーボード操作に慣れている場合、マウスでGUIを使うよりも高速に作業ができます。コマンドを使用することで、非常に特定の操作を行うことが可能です。
また事前にコマンド化しておけば再現性も高く操作ミスもなくなります。操作になれていないユーザはGUI操作するより事前に定義されたコマンドを打つ方が正確となるでしょう。
コマンドラインで作成したスクリプトは、異なるマシンや環境でも容易に使い回せます。

以上以外にも様々な利点があります。
さらにWindowsのバージョンによってはCUIのみサポートしているものもあります。

ぜひコマンドでの操作を習得したいものです。

関連リンク:
ウォームスタート、コールドスタート、シャットダウンの違い

シャットダウンとログアウトの違い

シャットダウン、起動方式の違い | 高速ブート、セーフブート、クリーンブート

「ログオン」と「ログオフ」の明確な違い


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