[ホーム] > [間違えやすい類語 IT編一覧] > [copyとxcopyコマンドの違い]
Windows ではファイルやフォルダをコピーするのに、copy コマンドとxcopy コマンドがあります。どのような違いがあるのでしょうか。
共にコマンドプロンプト(command prompt)で使用するコマンドです。使い方が多少異なります。
(注意)分かりやすく簡単に記載しており、一部の環境や分野では記載内容が異なる可能性があります。あくまでも参考程度でお読みください。
説明 | copy | xcopy |
機能の違い | ファイルをコピーします。一つのファイルでも複数のファイルでもコピーが可能です。 | ファイルやフォルダをコピーします。copyと異なり、フォルダをごっそりコピーできるのが利点です。 |
ワイルドカード指定 | 可能 | 可能 |
サブディレクトリ以下のコピー | 不可 | 可能(これが大きなメリット) /s オプションでサブディレクトリもコピーします。 |
テキストファイルの合体 | copy コマンドではテキストファイルの合体が可能です。 copy [ファイル1]+[ファイル2] [ファイル3] でテキストファイルの合体が可能。 | 不可 |
コマンドのヘルプ | 1 つまたは複数のファイルを別の場所にコピーします。 COPY [/D] [/V] [/N] [/Y | /-Y] [/Z] [/L] [/A | /B] 送り側 [/A | /B] [+ 送り側 [/A | /B] [+ ...]] [受け側 [/A | /B]] 送り側 コピーするファイル (複数可) を指定します。 /A ASCII テキスト ファイルとして扱います。 /B バイナリ ファイルとして扱います。 /D 受け側のファイルが暗号化が解除されて作成されるようにします。 受け側 新しいファイルのディレクトリまたはファイル名 (複数可) を指定し ます。 /V 新しいファイルが正しく書き込まれたか検査します。 /N MS-DOS 形式以外の名前のファイルをコピーするときに、利用可能な らば、短いファイル名を使用します。 /Y 受け側の既存のファイルを上書きする前に確認のメッセージを表示し ません。 /-Y 受け側の既存のファイルを上書きする前に確認のメッセージを表示し ます。 /Z ネットワーク ファイルを再起動可能モードでコピーします。 /L 送り側がシンボリック リンクの場合は、送り側リンクが指し示す 実際のファイルではなく、リンクをターゲットにコピーします。 環境変数 COPYCMD でスイッチ /Y が設定されている場合があります。 このスイッチは、コマンド ラインから /-Y が指定されると無効になります。既定 では、COPY コマンドがバッチ スクリプトから実行されていない場合、上書き確認 メッセージが表示されます。 複数のファイルを追加するときは、受け側に 1 個のファイルを指定し、送り側に 複数のファイルを指定します (ワイルドカードを使うか、ファイル 1 + ファイル 2 + ファイル 3 と指定します)。 | ファイルとディレクトリ ツリーをコピーします。 XCOPY コピー元 [コピー先] [/A | /M] [/D[:日付]] [/P] [/S [/E]] [/V] [/W] [/C] [/I] [/Q] [/F] [/L] [/G] [/H] [/R] [/T] [/U] [/K] [/N] [/O] [/X] [/Y] [/-Y] [/Z] [/B] [/J] [/EXCLUDE:ファイル1[+ファイル2][+ファイル3]...] コピー元 コピーするファイル (複数可) を指定します。 コピー先 新しいファイルの場所や名前を指定します。 /A アーカイブ属性が設定されているファイルのみをコピーし、 属性は変更しません。 /M アーカイブ属性が設定されているファイルのみをコピーし、 アーカイブ属性を解除します。 /D:月-日-年 指定された日付以降に変更されたファイルをコピーします。 日付が指定されなかったときは、コピー元の日付がコピー先の日付より 新しいファイルだけをコピーします。 /EXCLUDE:ファイル1[+ファイル2][+ファイル3]... コピーの除外対象を特定するための文字列を記述したファイルを指定 します (複数指定可)。文字列は、1 行に 1 つずつ記述します。 その文字列が、コピー対象ファイルの絶対パスの一部と一致した場合、 そのファイルはコピーから除外されます。たとえば、"\obj\" という 文字列を指定するとディレクトリ obj の下の全ファイルが除外 され ます。".obj" という文字列を指定すると .obj という拡張子のファ イルがすべて除外されます。 /P コピー先のファイルを作成する前に確認のメッセージを表示します。 /S 空の場合を除いて、ディレクトリとサブディレクトリをコピーします。 /E ディレクトリまたはサブディレクトリが空であってもコピーします。 "/S /E" と同じ意味です。/T の内容を変更する際にも使用できます。 /V コピー先の各ファイルのサイズを検証します。 /W コピーを開始する際に、任意のキーを押すことを求めるメッセージを 表示します。 /C エラーが発生してもコピーを続けます。 /I 指定されたコピー先が存在せず、コピーするファイルが複数の場合、 コピー先をディレクトリとしてコピーします。 /Q コピー中にファイル名を表示しません。 /F コピー中にコピー元とコピー先の全ファイル名を表示します。 /L コピーされるファイル名を表示します。 /G 暗号化をサポートしないコピー先に、暗号化されたファイルをコピー することを許可します。 /H 隠しファイルやシステム ファイルもコピーします。 /R 読み取り専用ファイルを上書きします。 /T ファイルはコピーせずにディレクトリ構造のみを作成します。空の ディレクトリまたはサブディレクトリは除きます。"/T /E" と指定 すると空のディレクトリやサブディレクトリも作成されます。 /U コピー先に既に存在するファイルだけをコピーします。 /K 属性をコピーします。指定しない場合、読み取り専用属性はリセット されます。 /N 生成された短い名前を使用してコピーします。 /O ファイルの所有権と ACL 情報をコピーします。 /X ファイルの監査設定をコピーします (/O を含む)。 /Y 既存のファイルを上書きする前に確認のメッセージを表示しません。 /-Y 既存のファイルを上書きする前に確認のメッセージを表示します。 /Z 再起動可能モードでネットワーク ファイルをコピーします。 /B シンボリック リンクのリンク先ではなく、シンボリック リンク自体を コピーします。 /J バッファーされていない I/O を使ってコピーします。サイズが大き いファイルに適しています。 スイッチ /Y は環境変数 COPYCMD に前もって設定しておくことができます。 この設定は、コマンド ラインの /-Y で上書きすることができます。 |
[ホーム] > [間違えやすい類語 IT編一覧]
,