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Windows ドメインとワークグループの違いに関して説明します。
Windows ドメインは別名 Active Directory とも呼びます。複数のPCを一元管理する機能です。例えばドメインでユーザとパスワードを設定すれば、ドメインに属するPCに同じユーザ名とパスワードを設定できます。
一方でワークグループとは名ばかりでほとんど何も管理していません。それぞれのPCごとにユーザとパスワードを設定する必要があります。「ワークグループ」はたまたまワークグループ名が同じなら同じグループにお属するようには見えますが、メリットはほとんどありません。
また例えば5000台のPCがあり5000人分のユーザを作成する場合、1台ごとに管理者がPCにログインしてユーザを作るのも面倒です。Windows ドメインにPCが属していれば、このドメインコントローラ上で5000人分のユーザを作ればよいのでこちらの方が楽です。
ユーザとパスワードはWindows ドメインのほんの一部の機能ですが、この例で一元管理するメリットがお分かりになると思います。
(注意)分かりやすく簡単に記載しており、一部の環境や分野では記載内容が異なる可能性があります。あくまでも参考程度でお読みください。
説明 | Windows ドメイン | ワークグループ |
必要な機器 | ドメインコントローラ用のPC Windows Server 2016/2012/2008 などのサーバ専用OS | なし。Windows PCでワークグループ名を同じにするだけ。 |
主な構成方法 | ・ドメインコントローラを構築する ・各Windows PC をドメインに参加させる。 | なし。Windows の設定でワークグループ名を同じにするだけ。そうすれば「ネットワーク」のワークグループ名でまとまって見えるだけ。 |
ユーザ情報(ユーザ名、パスワードなど) | 一か所に集中して保管する。ただし分散する場合もあり。 | 各コンピュータに保管する |
ポリシー | ドメインで一括設定が可能 | 各PCごとの設定が必要 |
利点 | ・パスワードを一回設定すれば、Windows ドメインに属する様々なリソースに同じパスワードでアクセスできる。 ・ドメインコントローラ(ドメインを管理するサーバ)上でドメインに属する各PCの設定を変更することができる。 ・ドメインコントローラでポリシー(セキュリティの規則など)を設定すれば、そのポリシーをドメインに属するPCに適用することができる。 | コンピュータごとにパスワードを設定するので面倒。ワークグループのメリットはない。とはいえ、家庭用LANなどではドメインを構築するにはお金もかかるので、一般的にワークグループですませる。 |
規模 | 企業、学校 | 家庭、小規模Office |
関連リンク:
administrator(ビルトイン) と administrators(グループ)の違い
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