[ホーム] > [間違えやすい類語 IT編一覧] > [サービスとプロセスの違いとは]
Windowsにおけるサービスとプロセスの違いに関して説明します。
サービスとは縁の下の力もちです。常にバックグラウンドで動いていて、要求があれば応答します。何もしないときも動いていますがじっと待っています。分かりやすいのはIISWebサービスです。ブラウザから要求があるまでじっと待っていて、要求があればhtmlファイルなどを返します。サービスの実態はプロセスです。よってサービスとプロセスは別物ではありません。
サービスはプロセスから構成されています。しかしプロセスは必ずサービスではありません。例えばOfficeのプログラムの実態はプロセスです。しかしサービスではありません。主な違いは以下の比較表の通りです。
(注意)分かりやすく簡単に記載しており、一部の環境や分野では記載内容が異なる可能性があります。あくまでも参考程度でお読みください。
説明 | サービス | プロセス |
概要 | ユーザ(ネットワーク経由を含む)に対して奉仕(サービス)をする仕組みのようなもの。実態はプロセス。 | OS上で動く単位。原則としてプロセスとして同じ名前のexeファイルがある。さらにプロセスから最小単位であるスレッドから起動される。 |
例 | Oracleサービス、IISサービス、FTPサービス、リモートデスクトップサービス、Postfixサービス | Wordのプロセス(WINWORD.EXE)、Excel のプロセス(EXCEL.EXE)、サービスのプロセス(svchost.exe) |
ユーザログオフ時 | そのまま継続して起動する。 | ユーザが起動したアプリケーションのプロセスはログオフ時に自動で終了する。 |
管理 | SCM(Service Control Manager、サービスコントロールマネージャー)により管理されている。SCMの指示によりサービスが起動したり停止したり再起動したりする) | OSにより管理される。 |
操作 | SCMの指示により動作する。 | 主にユーザのキーボード入力などにより操作される。 |
画面 | 原則、画面(GUI)は持たない。 | 通常は画面(GUI)を持つが、持たないプロセスも多い。 |
[ホーム] > [間違えやすい類語 IT編一覧]
,