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Windows の歴史 (History of Windows)


()内は発売年月日

コンシューマ向け 企業クライアント向け 企業サーバ向け
Windows 1.0 (1983年)
Windows 2.0 (1987年)
Windows 3.0 (1990年)
Windows 3.1 (1993年)
Windows NT 3.1 Workstation (1994年) Windows NT 3.1 Advanced Server (1994年)
Windows NT 3.5 Workstation (1994年) Windows NT 3.5 Server (1994年)
Windows 95 (1995年) Windows NT 3.51Workstation (1995年) Windows NT 3.51 Server (1995年)
Windows NT 4.0 Workstation (1996年) Windows NT 4.0 Server (1996年)
Windows 98 (1998年)
Windows 98 Second Edition (1999年)
Windows ME (2000年) Windows 2000 Professional (2000年) Windows 2000 Server (2000年)
Windows XP (2001年)
Windows Server 2003 (2003年)
Windows Vista (2006年)
Windows Server 2008 (2008年)
Windows 7 (2009年)
Windows 8 (2012予定)

Windows 1.0

・MS-DOSのGUI (Graphical User Interface) 環境という位置づけでリリースされた。後のWindows 1.0 〜 Windows 3.1 はすべて MS-DOS上で動作する。単体(MS-DOS無し)では動作不可。
・ウィンドウをタイル上に並べることは可能だが、現在のように重ね合わせて表示(カスケード表示)することは出来なかった。
・電卓、時計、メモ帳などのアプリケーションが標準で搭載されていた。

Windows 2.0

・Windows 1.0では出来なかったウィンドウの重ね表示(カスケード表示)がWindows 2.0では可能となった。
・アプリケーション間でデータやコマンドを交換するDDE (Dynamic Data Exchange)機能を搭載した。

Windows 3.1

・日本では Windows リリースの中で始めて一般的に使用され始めたOS。
・MS-DOS起動後に Windows を起動する手順であった。
・見た目はマルチタスクであったが、実際に動作しているアプリケーションは1つ(シングルタスク)であった。これをノンプリエンプティブマルチタスク(non-preemptive multitasking)という。タスク切り替えの処理は各アプリケーションが実行するため、アプリケーションの不具合でOSが停止することもあった。
・以前のWindows は ファイル操作にBIOS を使用していたが、Windows 3.1 はOSが直接ファイルを操作した。
・標準でマインスイーパー、ソリティア(それぞれゲーム)がバンドルされ人気であった。

Windows NT 3.1Workstation / Sever

・マイクロソフト初の 32bit オペレーティングシステム。マイクロソフトは以前はIBMと共同で 32 bit OSである OS/2 を開発していたが、Windows NT 3.1 はマイクロソフト単独での開発となった。その名残か、初期のWindows NTではクラッシュが発生したときに OS/2! と表示された。
・カーネルとアプリケーションを分離した構造でありアプリケーション不具合で OS が不安定になることは無かった。(Windows 95は OS とアプリケーションが同じレベルで動作するため、アプリケーション不具合で OS ダウンが発生した。)
・マルティタスクはプリエンプティブマルチタスクでありタスク管理はOSにより行われた。Windows 3.1は擬似マルチタスクであった。
・安定性の問題より企業では Windows 95 ではなく Windows NT 3.1 が多く採用された。
・Windows NT 3.1は発売済みのWindows 3.1と同じインターフェースであった。
・Windows NT 3.1 より前のバージョンは無い。発売済みの Windows 3.1 とバージョンを合わせたものと考えられている。
・Windows NT 3.1 Advanced Server はドメインコントローラ専用であった。メンバサーバにはなれなかった。
・OS シャットダウンに10分,20分かかることがあった。

Windows 95

・1995年に発売。世界的に大ヒットとなった。
・AT互換機でもNEC PC-98シリーズでも同じOSが動く。このころからNECの日本での圧倒的優位性が薄れてきた。
始めて[スタート]メニューやタスクバーを採用した。またウィンドウには最大化、最小化、閉じるボタンが搭載された。従来のWindows は"プログラムマネージャ"あるいは"ファイルマネージャ" ウィンドウからプログラムを起動した。
・起動にはMS-DOSが使用されていた。従来の豊富はMS-DOS用のアプリケーションを動作させるため、16bitで動作していた。
・Win-32Cという32bitプログラム動作機能も存在したがあまり使われなかった。
・初期リリースには大量のバグ(不具合)が存在したが、致命的な不具合以外はバグを内在させたままリリースされたと言われている。
・とにかく不安定で企業ユーズでは昼休みに一度リブートする運用も存在した。(朝から使い続けるとメモリリークのため夕方にハングするため)
・Windows では初めて Plug & Play に対応したが、当時は対応デバイスは少なかった。
・別途 "Windows 95 Plus"を購入すると Internet Explorer 1.0 をインストールすることが出来た。
・何故かダイアログ表示などで"半角カタカナ"が多用された。"半角カタカナ"はPCの世界ではご法度とされている。

Windows NT 4.0

・今までリリースされた NTはプログラムグループ式であったが、NT 4.0 より Windows 95と同一のインターフェースが採用された。[スタート]メニューも採用された。
・今までは安定性の面よりグラフィック関連のドライバをユーザモードで動作させていたがこれによりグラフィック関連の性能悪化が起こっていた。NT 4.0 からはグラフィックドライバもカーネルモードで動作する構造となった。

Windows 98

・Windows 95のバグ(不具合)が大幅に修正され、安定性が向上した。
クィック起動バーが初めて採用された。
・起動にMS-DOSを使用するのはWindows 95と同じ。
・Internet Explorer 4が標準で組み込まれていた。
・Internet Explorer とデスクトップを統合する"Active Desktop"機能が追加された。デスクトップ上にWebコンテンツを表示することができた。


Windows 98 Second Edition

・Windows 98のバグ修正と機能追加版。
・Internet Explorer 5,Media Player 6.1,DirectX 6.1が標準で組み込まれていた。
・起動にMS-DOSを使用する最後のOSとなった。(Windows MEでは起動に MS-DOS を使用しない)

Windows ME (Millennium Edition)

・コンシューマ向け Windows 95系 OS最後のリリース。依然として16ビットがメイン。
・Windows 2000 Professionalが性能の面や16bitアプリケーション互換性の面よりコンシューマ向けではないと判断され、2000年の記念としてコンシューマ向けに代替としてリリースされたと言われている。
・起動にMS-DOSは使用されなくなった。ただしMS-DOSを使用することは可能
・Internet Explorer 5.5,ムービー メーカー,Windows Media Player 7が標準で組み込まれていた。
システム復元機能が始めて追加された。
・PC-9800用の Windows MEはリリースされなかった。
・正直に言って Windows 95/98/ME はほとんど同レベルである。コンシューマ向けの堅牢で高性能のOSは Windows XP 登場まで待たされることになる。

Windows 2000

・Windows NT のコードを引き継ぐ32bit OS。
・Windows 95/98 のユーザを取り込む予定であったが,アプリケーション互換性とシステム用件から断念。(代替としてWindows MEがリリースされている。)
・Windows 2000を快適に動作させるには 128M必要であった。しかし当時一般ユーザのPCは64M程度のメモリが主流であったため、Windows 2000を一般ユーザに売るのは困難と判断したと言われている。

Windows XP

・初めて Windows 95/98 ユーザを取り込んだ 32bit OS。コンシューマ向けとして、安定・高速な32bit OSを始めて提供した。
・コンシューマ向け(一般ユーザ向け)と企業向けを始めて統合した。統合にもした。
・企業向けあるいはパワーユーザ向けとして Windows XP Professional 、一般ユーザ(コンシューマ向け)として Windows XP Home Edition が発売された。
・Home Editionには Active Directoryクライアント機能、NTFS、暗号化機能等の機能が省略された。
・XPはエクスペリエンスの略と言われている。

Windows Vista

・セキュリティ強化を目的としUAC(User Account Control)機能が追加された。ただ何の操作をする場合でもダイアログが表示されるため不評であった。後の Windows 7 では緩和されている。
Bitlocker 暗号化が始めて搭載された。
・Windows XPと比較して性能が大幅に悪化したため、Windows Vistaは非常に不評である。

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