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ファイルの以前のバージョンの復元(システムの復元機能) 【Windows 7】

ファイルの「以前のバージョンの復元」機能に関して説明します。「以前のバージョンの復元」とは修正したファイルや削除したファイルを元の状態に戻す機能です。(戻すにはあらかじめ「復元ポイント」を作成しておくことが必要です。)ハードディスクやパーティションごとの復元ではなく、ファイル単位で復元が可能です。

システム保護からのリストア」と「バックアップからのリストア」の違いは以下の通りです。

システム保護からのリストア→OS内(ローカルのハードディスク)に保管されたデータからファイルを復元します。
バックアップからのリストア→USBメモリやUSBディスクなど外部にバックアップされたデータから復元します。


1,設定方法

「コントロールパネル」の「システム」〜「システム保護」より設定します。

対象のドライブ(CドライブやDドライブ)で保護が「有効」に設定されていることを確認します。「無効」の場合は[構成]をクリックし有効に変更します。


システム復元の設定


2.復元ポイント

ファイルを復元するには、復元する時点で「復元ポイント」が作成されている必要があります。復元ポイントは以下の方法で作成されます。
・上記「コントロールパネル」の「システム」〜「システム保護」の「システムの保護が有効になっているドライブの復元ポイントを今すぐ作成します」で[作成]をクリックした場合。
・「深夜0時」あるいは「コンピュータを起動した時」にもし「前回作成した復元ポイントより1週間が経過していた」場合。ただし10分後に休止する設定の場合は復元ポイントは作成されないようです。


3.復元方法

復元したい(以前の内容に戻したい)ファイルを右クリックします。「以前のバージョンの復元」をクリックします。
削除してしまったファイルを復元したい場合は、削除したファイルがあるディレクトリで「以前のバージョンの復元」をクリックします。

以前のバージョンの復元のメニュー


4.「利用可能な以前のバージョンはありませえん」と表示される場合

確認1】以下の3種類のサービスが起動されていることを確認します。

(*)Serverサービス、workstationサービス、TCP/IP NetBIOS Helperサービスは普段は停止していても問題ありません。 特に復元ポイント作成時に上記サービスが停止していても正常に復元ポイントは作成できるようです。とにかく復元するときにこの3サービスは起動してれば問題ありません。

確認2】復元ポイントが作成されているか確認します。ディスク空き容量が足りない場合は古い復元ポイントが削除されます。


5.ボリュームシャドーコピーサービスに関して

以前のバージョンの復元」機能はWindows のボリュームシャドーコピーサービスの技術を使用しています。この技術を使用するには「Volume Shadow Copy」サービスが手動設定である必要があります。(自動でも良いですが、常に起動させておく必要はありません。)手動設定でも必要時に自動的に起動されます。

もし「Volume Shadow Copy」サービスが無効化されている場合は以下のエラーが表示されます。手動設定に変更してください。

エラー:「次の理由により、ドライブを再スキャンできませんでした:システムの復元で使用されるボリュームシャドウコピーサービスは作動していません。詳細については、イベントログを参照してください。(0x81000202)

ボリュームシャドーコピーサービスが無効化


6.グループポリシーでの設定変更

グループポリシーで、システム復元の構成、システム復元の作成を無効化(administratorでも不可)に設定することが可能です。

ローカルコンピュータポリシー/コンピュータの構成/管理用テンプレート/システム/システムの復元

システム復元をグループポリシーで設定

これらの設定を行った場合、以下のとおり「システムの復元」「構成」「作成」が無効化され実行不可能となります。

無効化されたシステム復元

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