このページではクラスタ(アロケーションユニットサイズ) とセクタの違いに関して記載します。また小さいファイルが実際にハードディスク上で占めるディスク容量の割合に関しても説明します。
1.クラスタの構成
クラスタとは簡単に言うと、ファイルやディレクトリに割り当てる最小の容量の単位です。
複数のセクタをまとめてクラスタと定義します。以下の例では8個の連続するセクタを1つのクラスタとして定義しています。一般的にセクタは512バイトと小さく取り扱いにくいため、ある程度まとめて大きな単位で扱えるようになっています。
セクタ・・・ハードディスク上のトラックの一部。サイズはハードディスクに依存しますが、一般的には512バイト。
クラスタ・・セクタを複数まとめた単位。Windows ではアロケーションユニットサイズとも呼ぶ。どんなに小さいファイルでも少なくともクラスタサイズの大きさを持つ。
Windows では一般的には8個のセクタをまとめて1クラスタ = 4,096バイト(約4Kバイト)として扱っています。ただし大きな容量のファイルを多数扱うサーバでは4,096バイト(約4Kバイト)より大きいクラスタを設定する場合もあります。
2.Windows でのクラスタサイズ確認
Windows 7などでクラスタサイズ(アロケーションユニットサイズ)を表示するには以下の chkdsk コマンドを実行します。
クラスタサイズは"アロケーション ユニット サイズ"として表示されます。
C:\>chkdsk <中略> 4096 バイト : アロケーション ユニット サイズ 103489791 個 : 全アロケーション ユニット 3499102 個 : 利用可能アロケーション ユニット |
3."ディスク上のサイズ"に関して
以下は"1バイト"のファイルのプロパティをWindows エクスプローラから表示したケースです。サイズは1バイトですが、実際の"ディスク上のサイズ"は4.00KB
(4,096バイト)と表示されます。これはどんなに小さいファイルでもセクタサイズだけ消費するためです。
以下はセクタを 512バイトとしてフォーマットした場合です。1バイトのファイルですが、消費は512バイトと少なくなっています。
セクタサイズを変更してドライブを作成するには、フォーマット時に「アロケーションユニットサイズ」を変更してフォーマットします。
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