FTPクライアント (Windows 7上) の標準エラー出力のバグ

Windows 7 標準の FTP クライアント(ftp.exe) には不具合があるようです。

ftp で接続エラーやパスワードエラーが発生した場合、Windows XP や Windows 8 の FTP クライアントでは標準エラー出力にエラーを出力します。しかしWindows 7用の FTP クライアントはエラーの内容を標準エラー出力に出力しません。(当然、エラー内容は標準出力にも出力されません)


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以下の例では存在しないアドレスである 10.0.0.1 に FTP 接続した場合、標準出力、標準エラー出力に出力される内容をOSごとに比較しています。

コマンド 標準出力 標準エラー出力 環境
ftp -s:command.txt > stdout.txt 2> stderr.txt

【command.txt】
open 10.0.0.1
bye
ftp> ftp> open 10.0.0.1
bye
エラーが出力されません。バグです。

Windows 7 SP1
ftp -s:command.txt > stdout.txt 2> stderr.txt

【command.txt】
open 10.0.0.1
bye
ftp> open 10.0.0.1
ftp> bye
> ftp: connect :接続がタイムアウトしました Windows 8
ftp -s:command.txt > stdout.txt 2> stderr.txt

【command.txt】
open 10.0.0.1
bye
ftp> ftp> open 10.0.0.1
bye
>ftp: connect :エラー番号が不明です Windows XP


FTP クライアントの不具合は以下から入手が可能です。以下よりメールアドレスを登録します。登録したメールアドレスに不具合修正パッチ入手のリンクが記載されています。

修正パッチの入手先:エラー メッセージが表示されない、または FTP コマンドを実行して、Windows Server 2008 R2 または Windows 7 では、接続エラーが発生したときにリダイレクトされません。

不具合バージョン C:\Windows\System32\ftp.exe (2010/11/20 21:17 42,496)
あるいは
C:\Windows\System32\ftp.exe (2010/11/21 06:29 42,496)
など
修正バージョン C:\Windows\System32\ftp.exe (2011/01/15 14:31 42,496)

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