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アカウント名とセキュリティ ID の間のマッピングは実行されませんでした | net share





作成日:2020/12/01


net share コマンドで /GRANT で許可ユーザ及び権限を指定した場合、以下のエラーが発生する場合があります。


アカウント名とセキュリティ ID の間のマッピングは実行されませんでした



英語メッセージ

No mapping between account names and security IDs was done.



この場合、指定したユーザ、あるいはグループが本当に存在するか確認してください。

"net user" 及び "net localgroup(非ドメインコントローラ、ワークグループの場合)" あるいは "net group (ドメインコントローラの場合)" を実行して指定したユーザあるいはグループが本当に存在するか確認してください。

次の例では"administrator"というユーザ名が存在しないためこのエラーが発生しました。(セキュリティ対策のため administrator をリネームしています。)
ただし、administrators というグループは存在しています。



【間違い】

net share data=c:\data /GRANT:administrator,READ


c:\>net share data=c:\data /GRANT:administrator,READ
システム エラー 1332 が発生しました。

アカウント名とセキュリティ ID の間のマッピングは実行されませんでした。


【正しい】

net share data=c:\data /GRANT:administrators,READ


c:\>net share data=c:\data /GRANT:administrators,READ
data が共有されました。


サンプルコード

以下は Windows 10 環境における正常実行可能なサンプルコードです。


net share とは Windows でフォルダなどを共有するコマンドです。

net share は共有(公開) する側です。(サーバ側)
net use はその共有を使用使用する側です。(クライアント側)

コマンドの基本構文は以下の通りです。

net share (共有名)=(共有フォルダ名)



次の例では c:\data フォルダを data として公開しています。

作成した共有を確認するには "net share" コマンドを使用します。
外部からそのサーバの共有を表示するには"net view \\(ホスト名) を実行します。
サンプルコード:


net share data=c:\data
net share
net view \\127.0.0.1


実行結果:


c:\>net share data=c:\data
data が共有されました。

c:\>net share

共有名 リソース 注釈

-------------------------------------------------------------------------------
IPC$ Remote IPC
data c:\data
コマンドは正常に終了しました。

c:\>net view \\127.0.0.1
\\127.0.0.1 の共有リソース

共有名 タイプ 使用 コメント

-------------------------------------------------------------------------------
data Disk
コマンドは正常に終了しました。




共有名に $ を付けるとその供給が外部から net view コマンドで表示されなくなります。いわゆる"隠し共有"となります。
この場合はdata$ と$を付けています。

"隠し共有"ですが、外部からnet view でブラウズされないだけであり、権限があれば直接共有することが可能です。この場合なら net use * \\(サーバ名)\data$ です。

次のコマンドは$を付けて隠し共有にしています。net view コマンドで表示されていないことを確認してください。
サンプルコード:

net share data$=c:\data
net view \\127.0.0.1

実行結果:


c:\>net share data$=c:\data
data$ が共有されました。


c:\>net view \\127.0.0.1
\\127.0.0.1 の共有リソース

共有名 タイプ 使用 コメント

-------------------------------------------------------------------------------
data Disk
コマンドは正常に終了しました。




共有にアクセス権を設定する場合、/GRANT オプションを使用します。
以下の例ではadministrators グループに READ (読み取り) 権限を付けています。

共有のアクセス権とフォルダのアクセス権は全く別物です。あたなに対してどちらかが禁止されている場合はアクセスできません。

作成した共有のアクセス権利を確認するには "net share (共有名) を実行します。"アクセス許可 BUILTIN\Administrators, READ" と表示されているのが分かります。

サンプルコード:

net share data=c:\data /GRANT:administrators,READ
net share data

実行結果:


c:\>net share data=c:\data /GRANT:administrators,READ
data が共有されました。


c:\>net share data
共有名 data
パス c:\data
注釈
最大ユーザー数 制限なし
ユーザー
キャッシュ ドキュメントの手動キャッシュ
アクセス許可 BUILTIN\Administrators, READ

コマンドは正常に終了しました。








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