schtasks のコマンドオプションのご紹介 | Windows

このページでは Windows Server や Windows 11 などで標準で装備されているタスク管理ツールであるschtasks.exe コマンドのオプションに関して説明します。

(1)基本コマンド

schtasks は基本のオプションが何個か存在します。schtasks の次に基本オプションを指定します。

/Create スケジュール タスクを新しく作成します。

/Delete スケジュール タスクを削除します。

/Query スケジュール タスクをすべて表示します。

/Change スケジュール タスクのプロパティを変更します。

/Run スケジュールされているタスクをオン デマンドで実行します。

/End 現在実行中のスケジュール タスクを停止します。

/ShowSid スケジュールされたタスクの名前に対応するセキュリティ ID を表示します。

(2)Create のオプション

/Create オプション は新規にタスクスケジュールを作成します。管理者権限が必要です。リモート Windows の管理者権限を保有する場合、リモートのタスクを作成することも可能です。利用オプションは次の通りです。

SCHTASKS /Create [/S システム [/U ユーザー名 [/P [パスワード]]]]
[/RU ユーザー名 [/RP パスワード]] /SC スケジュール [/MO 修飾子] [/D 日]
[/M 月] [/I アイドル時間] /TN タスク名 /TR 実行タスク [/ST 開始時刻]
[/RI 間隔] [ {/ET 終了時刻 | /DU 継続時間} [/K] [/XML xml ファイル] [/V1]]
[/SD 開始日] [/ED 終了日] [/IT | /NP] [/Z] [/F] [/HRESULT] [/?]


パラメーター一覧:
/S システム 接続先のリモート システムを指定します。システムパラメーターを省略すると、既定値によりローカル システムになります。

/U ユーザー名 SchTasks.exe が実行されるユーザー コンテキストを指定します。

/P [パスワード] 与えられたユーザーのコンテキストのパスワードを指定します。省略すると入力が促されます。

/RU ユーザー名 タスクの実行に使う実行ユーザー アカウント(ユーザー コンテキスト) を指定します。システムアカウントの有効な値は ""、"NT AUTHORITY\SYSTEM"、
または "SYSTEM" です。
v2 タスクには、"NT AUTHORITY\LOCALSERVICE" と"NT AUTHORITY\NETWORKSERVICE" も 3 つすべての3 つすべてに対して既知の SID と同じく利用できます。

/RP [パスワード] 実行ユーザーのパスワードを指定します。
パスワードを要求するには、値は "*" または空である必要があります。システム アカウントではこのパスワードは無視されます。/RU または /XML スイッチのいずれかと組み合わせる必要があります。

/SC スケジュール スケジュールの頻度を指定します。
有効なスケジュールの種類は MINUTE、HOURLY、DAILY、
WEEKLY、MONTHLY、ONCE、ONSTART、ONLOGON、ONIDLE、
ONEVENT です。

/MO 修飾子 スケジュールの種類を詳細に指定して、スケジュールの頻度に関してより細かな制御を行います。有効な値は、下の"修飾子" の節に記述されています。

/D 日 タスクを実行する曜日を指定します。 有効な値は、MON、TUE、WED、THU、FRI、SAT および SUN です。
毎月の指定 (MONTHLY) の場合は、日を 1 から 31 の間で指定します。ワイルドカード "*" を使うとすべての日を指定できます。

/M 月 月を指定します。既定の日は月の最初の日になります。
有効な値は、JAN、FEB、MAR、APR、MAY、JUN、JUL、AUG、SEP、OCT、NOV および DEC です。ワイルド カード"*" を使うとすべての月が指定できます。

/I アイドル時間 待機するアイドル時間を指定します。このアイドル時間の待機後にスケジュールされた ONIDLE のタスクが実行されます。
有効な範囲は、1 から 999 分です。

/TN タスク名 このスケジュール タスクを\一意に識別するための文字列をパス名の形式で指定します。

/TR 実行タスク スケジュールされた時刻に実行するプログラムのパスおよびファイル名を指定します。
例: C:\windows\system32\calc.exe

/ST 開始時刻 タスクを実行する開始時刻を指定します。時刻はHH:mm の形式 (24 時間形式) です。たとえば、
午後 2 時 30 分の場合は14:30 と指定します。/ST が指定されていない場合の既定値は現在の時刻です。
このオプションは /SC ONCE と併用する必要があります。

/RI 間隔 繰り返す間隔を分で指定します。これは次のスケジュールの種類には適用できません: MINUTE、HOURLY、ONSTART、ONLOGON、ONIDLE、ONEVENT。
有効な範囲: 1 - 599940 分。

/ET または /DU が指定されている場合、既定値は10 分になります。

/ET 終了時刻 タスクの実行を終了する時刻を指定します。時刻の形式はHH:mm (24 時間形式) です。たとえば、午後 2 時 50 分の場合は 14:50 と指定します。次のスケジュールの種類には適用できません: ONSTART、ONLOGON、ONIDLE、ONEVENT。

/DU 継続時間 タスクを実行する継続時間を指定します。時間はHH:mm の形式です。これは /ET と共には適用されません。また、次のスケジュールの種類には適用されません: ONSTART、ONLOGON、ONIDLE、ONEVENT。
/V1 タスクの場合、/RIが指定されると、既定値は1 時間になります。

/K 終了時刻または継続時間にタスクを終了します。
これは次のスケジュールの種類には適用されません: ONSTART、ONLOGON、ONIDLE、ONEVENT。/ET または /DU を指定する必要があります。

/SD 開始日 タスクを実行する最初の日を指定します。 形式はyyyy/mm/dd です。既定値は現在の日付です。
これは次のスケジュールの種類には適用されません: ONCE、ONSTART、ONLOGON、ONIDLE、ONEVENT。

/ED 終了日 タスクを実行する最後の日を指定してください。形式はyyyy/mm/dd です。これは次のスケジュールの種類には適用されません: ONCE、ONSTART、ONLOGON、ONIDLE、ONEVENT。

/EC チャネル名 OnEvent トリガーに対するイベントのチャネルを指定します。

/IT ジョブの実行時に /RU ユーザーが現在ログオンしている
場合にのみ、タスクが対話的に実行されるようにします。
このタスクは、ユーザーがログインしている場合にのみ実行します。

/NP パスワードは保存されません。タスクは特定のユーザーとして非対話的に実行されます。
ローカル リソースしか使用できません。

/Z 最後の実行後で削除するタスクをマークします。

/XML XMLファイル ファイル内で指定されているタスク XML からタスクを作成します。
タスク XML に既にプリンシパルが含まれている場合は、/RU および /RP スイッチ、または /RP 単体と組み合わせることができます。

/V1 Vista 以前のプラットフォームで表示するタスクを作成します。/XML との互換性はありません。

/F 指定したタスクが既に存在する場合、タスクを強制的に作成し、警告を抑制します。

/RL レベル ジョブの実行レベルを設定します。有効な値はLIMITED と HIGHEST です。既定値は LIMITED です。

/DELAY 遅延時間 トリガーの開始後から、タスクが実行するまでの待機時間を指定します。時間の形式は mmmm:ss です。
このオプションは ONSTART、ONLOGON、ONEVENT の種類のスケジュールにのみ有効です。

/HRESULT 診断能力を向上させるために、プロセス終了コードはHRESULT 形式になります。

/? このヘルプを表示します。

修飾子: /MO スイッチでスケジュールの各種類に利用できる値:
MINUTE: 1 から 1439 (分)
HOURLY: 1 から 23 (時)
DAILY: 1 から 365 (日)
WEEKLY: 1 から 52 (週)
ONCE: 修飾子なし
ONSTART: 修飾子なし
ONLOGON: 修飾子なし
ONIDLE: 修飾子なし
MONTHLY: 1 から 12 (月) または
FIRST、SECOND、THIRD、FOURTH、LAST、LASTDAY

ONEVENT: XPath イベントのクエリ文字列。

/Create で作成したタスクは/Delete で削除が可能です。同じタスク名を指定して削除します。

(3)delete のオプション

/delete オプションは作成したタスクを削除します。/TN で既存のタスク名を指定して削除します。

SCHTASKS /Delete [/S システム [/U ユーザー名 [/P [パスワード]]]
/TN タスク名 [/F] [/HRESULT] [/?]

説明:
1 つ以上のスケジュール タスクを削除します。

パラメーター一覧:
/S システム 接続先のリモート システムを指定します。

/U ユーザー名 schtasks.exe が実行されるユーザー
コンテキストを指定します。

/P [パスワード] 指定されたユーザーのコンテキストのパスワードを
指定します。省略すると入力が促されます。

/TN タスク名 削除するタスクのパス名を\指定します。
タスクをすべて削除するには、ワイルド カード
"*" を使います。
/F タスクを強制的に削除して、指定のタスクが実行中
でも警告を出力しません。
/HRESULT 診断能力を向上させるために、プロセス終了コードは
HRESULT 形式になります

(4)Queryのオプション

/Query オプションは作成済みのタスクの一覧を出力します。

SCHTASKS /Query [/S システム [/U ユーザー名 [/P [パスワード]]]
[/FO 形式 | /XML [XML の種類]] [/NH] [/V]
[/TN タスク名] [/HRESULT] [/?]

説明:
管理者がローカルまたはリモートのシステム上のスケジュール タスクを表示します。

パラメーター一覧:
/S システム 接続先のリモート システムを指定します。

/U ユーザー名 schtasks.exe が実行されるユーザーコンテキストを指定します。

/P [パスワード] 指定されたユーザーのコンテキストのパスワードを指定します。省略すると入力が促されます。

/FO 形式 出力形式を指定します。有効な値は、TABLE、LIST および CSV です。

/NH 列ヘッダーが出力に表示されないように指定します。これは、TABLE および CSV の形式でのみ有効です。

/V タスクの出力を詳細表示します。

/TN タスク名 情報を取得するタスクのパス名を\指定します。指定しない場合、すべてが対象になります。

/XML [XML の種類] タスクの定義を XML 形式で表示します。

XML の種類に ONE を指定すると、有効な XML ファイルが1 つ出力されます。

XML の種類を指定しないと、すべての XML タスク定義が連結して出力されます。

/HRESULT 診断能力を向上させるために、プロセス終了コードはHRESULT 形式になります。

(5)Change オプション

/Change オプションは作成済みのタスクの設定の一部を変更します。

SCHTASKS /Change [/S システム [/U ユーザー名 [/P [パスワード]]]] /TN タスク名
{ [/RU 実行ユーザー] [/RP 実行者パスワード] [/TR 実行タスク] [/ST 開始時刻]
[/RI 実行間隔] [ {/ET 終了時刻 | /DU 継続時間} [/K] ]
[/SD 開始日] [/ED 終了日] [/ENABLE | /DISABLE] [/IT] [/Z] }

[/HRESULT] [/?]

説明:
スケジュール タスクで実行するプログラムや、実行に使用するユーザーアカウントやパスワードを変更します。

パラメーター一覧:
/S システム 接続先のリモート システムを指定します。

/U ユーザー名 schtasks.exe が実行されるユーザー コンテキストを 指定します。

/P [パスワード] 与えられたユーザーのコンテキストのパスワードを指定します。省略すると入力が促されます。

/TN タスク名 変更するタスクのパス名を\指定します。

/RU 実行ユーザー タスクを実行するユーザー アカウントを変更します。システム アカウントに有効な値は ""、"NT AUTHORITY\SYSTEM" または "SYSTEM" です。
v2 タスクには、"NT AUTHORITY\LOCALSERVICE" と"NT AUTHORITY\NETWORKSERVICE" も 3 つすべての既知の SID と同じく利用できます。
/RP パスワード 既存のユーザー コンテキストまたは新しいユーザーアカウントのパスワードを新しく指定します。
システム アカウントではこのパスワードは無視されます。

/TR 実行タスク スケジュール タスクにより実行される新しいプログラムを指定します。

/ST 開始時刻 タスクを実行する開始時刻を指定します。時刻はHH:mm (24 時間形式) の形式です。たとえば、午後 2 時 30 分は 14:30 と指定します。

/RI 間隔 繰り返す間隔を分で指定します。
有効範囲: 1 - 599940 (分)

/ET 終了時刻 タスクの実行を終了する時刻を指定します。時刻はHH:mm (24 時間形式) の形式です。たとえば、午後 2 時 50 分は 14:50 と指定します。

/DU 継続時間 タスクを実行する継続時間を指定します。時刻はHH:mm の形式です。これは /ET と同時には指定できません。

/K 終了時刻または継続時間にタスクを終了します。

/SD 開始日 タスクを実行する最初の日を指定してください。
形式は yyyy/mm/dd です。

/ED 終了日 タスクを実行する最後の日を指定してください。
形式は yyyy/mm/dd です。

/IT ジョブの実行時に /RU ユーザーが現在ログオンしている場合にのみ、タスクが相互に実行するようにします。
このタスクは、ユーザーがログインしている場合にのみ実行します。

/RL レベル ジョブの実行レベルを設定します。有効な値は LIMITED とHIGHEST です。既定では変更できません。

/ENABLE スケジュールされたタスクを有効にします。

/DISABLE スケジュールされたタスクを無効にします。

/Z 最後の実行後で削除するタスクをマークします。

/DELAY 遅延時間 トリガーの開始後から、タスクが実行するまでの待機時間を指定します。時間の形式は
mmmm:ss です。このオプションは ONSTART、ONLOGON、ONEVENT の種類のスケジュールにのみ有効です。

/HRESULT 診断能力を向上させるために、プロセス終了コードはHRESULT 形式になります。

(6)Run オプション

/Run オプションは作成済みのタスクを時間を待たずして実行します。

SCHTASKS /Run [/S システム [/U ユーザー名 [/P [パスワード]]]] [/I]
/TN タスク名 [/HRESULT] [/?]

説明:
スケジュールされているタスクをオン デマンドで実行します。

パラメーター一覧:
/S システム 接続先のリモート システムを指定します。

/U ユーザー名 schtasks.exe が実行されるユーザー
コンテキストを指定します。

/P [パスワード] 指定されたユーザーのコンテキストのパスワードを指定します。省略すると入力が促されます。

/I すべての制約を無視し、タスクをすぐに実行します。

/TN タスク名 実行するタスクのパス名を\指定します。

/HRESULT 診断能力を向上させるために、プロセス終了コードはHRESULT 形式になります。

(7)End オプション

/End オプションは実行中のタスクを停止します。

SCHTASKS /End [/S システム [/U ユーザー名 [/P [パスワード]]]]
/TN タスク名 [/HRESULT] [/?]

説明:
実行中のスケジュール タスクを停止します。

パラメーター一覧:
/S システム 接続先のリモート システムを指定します。

/U ユーザー名 schtasks.exe が実行されるユーザーコンテキストを指定します。

/P [パスワード] 指定されたユーザーのコンテキストのパスワードを指定します。省略すると入力が促されます。

/TN タスク名 中断するタスクのパス名を\指定します。

/HRESULT 診断能力を向上させるために、プロセス終了コードはHRESULT 形式になります。

(8)ShowSid

/ShowSid はSIDを表示します。

SCHTASKS /ShowSid /TN タスク名 [/HRESULT] [/?]

説明:
タスクの専用ユーザーに対する SID を表示します。

パラメーター一覧:
/TN タスク名 スケジュールされたタスクのパス名を\指定します。

/HRESULT 診断能力を向上させるために、プロセス終了コードはHRESULT 形式になります。

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