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作成日:2007/10/18
更新日:2019/12/07
対象:Windows 10

Window10で強制的にブルースクリーン(クラッシュ)させてメモリダンプを取得する




【目次】


強制的にブルースクリーンを発生させる



Windows 環境で大きな問題が発生し、これ以上OSの稼働が困難になった場合はブルースクリーン(Blue Screen)となります。Linuxでいうとカーネルパニックです。
正常なシャットダウン処理が行われないため、未保存のファイルは内容をロストします。またサービスやミドルウェアも停止処理が行われないため、データをロストする可能性が高くなります。障害解析のために物理メモリの内容はファイルに記録されます。それをメモリダンプ(memory.dmp)と呼びます。

そんなシステムにとっては発生して欲しくないブルースクリーンですが、メモリダンプ取得のテスト目的などで強制的に発生させたい場合もあります。


レジストリ値による強制ブルースクリーン設定


そんな場合はレジストリ値で実行することが可能です。

(1)
以下レジストリ値を設定します。

キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\i8042prt\Parameters
値:Value Name: CrashOnCtrlScroll
データ:1 (REG_DWORD)

強制ブルースクリーンのレジストリ



(2)
リブート後に 右のCTRLを押した状態で [SCROLLLOCK]を2回連続で押せばブルースクリーン状態となります。

ちなみに私の環境ではVMware Player環境ではスクロールキーをゲストOSに送信することができませんでした。スクリーンキーボードでもうまくいきませんでした。
別途キーの割り当てなどが必要なようです。


Ctrl + Scrollキー×2で発生させる


実行すると以下の画面となります。「MANUALLY INITIATED CRASH」とは"手動で実行したクラッシュ"という意味です。

手動でクラッシュした場合のブルースクリーン



QRコードをスキャンして移動すると以下のページに移動させられます。(実際には英語版のページ)

"ブルー スクリーン エラーのトラブルシューティング"
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/14238/windows-10-troubleshoot-blue-screen-errors

古いWindowsでのコマンドによるブルースクリーン


古いバージョンのWindowsではコマンドによりwininitを終了させることによりブルースクリーン化が可能でした。
しかしWindows10ではセキュリティ上の問題により不可能となりました。


PS C:\> stop-process -ProcessName wininit -force
stop-process : 次のエラーのため、プロセス "wininit (624)" を停止できません: アクセスが拒否されました。
発生場所 行:1 文字:1
+ stop-process -ProcessName wininit -force
+ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+ CategoryInfo : CloseError: (System.Diagnostics.Process (wininit):Process) [Stop-Process]、ProcessCommand
Exception
+ FullyQualifiedErrorId : CouldNotStopProcess,Microsoft.PowerShell.Commands.StopProcessCommand





C:\>taskkill -pid 0 /f
エラー: PID 0 のプロセスを強制終了できませんでした。
理由: これは重要なシステム プロセスです。Taskkill でこのプロセスを終了できません。



シャットダウン追跡ツール


このツールを実行した場合は正常にシャットダウンさせていないため、次回起動時に以下の画面が表示されます。
必要に応じてシャットダウンした理由を追記します。

シャットダウン追跡ツール

参考:レジストリエディタの起動方法

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