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作成日:2009/08/02
更新日:2022/04/14
対象:Windows 10

コマンドプロンプトで エイリアス (alias) を追加する




【目次】


コマンドプロンプトにエイリアスを定義する


Windows コマンドプロンプトでは、 linux の ls コマンドなどの エイリアスを追加したい場合があります。
そのような場合には"Command Processor"のAutoRun機能が使用すると良いでしょう。この機能はコマンドプロンプト起動時にバッチファイルを実行する機能です。
ただしこの設定はコマンドプロンプトを閉じると消えてしますので、コマンドプロンプト実行ごとに追加するバッチを実行します。

この機能によりエイリアスを追加するには以下の手順に従います。

(1)新規にバッチファイルを作成します。
バッチファイルには追加したいエイリアスを記述します。

例:
doskey ls=dir $*

(2)ファイルを保存します。
例:
c:\tools\set_doskey.bat

(3)以下のレジストリ値によりコマンドプロンプト実行ごとに設定を実行します。

キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Command Processor
値:AutoRun
データ:<作成したバッチファイルへのパス(例:c:\tools\set_doskey.bat)>

コマンドプロンプト起動時にバッチを実行するレジストリ



以上でコマンドプロンプトを開くたびに c:\tools\set_doskey.bat
が実行され、エイリアスが定義されます。

【Windows 10での動作】
2009年6月に Windows XPで設定したところ「Keyboard History Utility」がアプリケーションエラーを起こしました。
「Keyboard History Utility」とは doskey.exeのことです。

ただし 2018年6月現在では、この設定は使用可能なようです。

エイリアス設定を確認する


以下のコマンドにより設定値の確認が可能です。


C:\>doskey /macros
ls=dir $*



doskey の書式


doskey の書式は次の通りです"dos"とは恐らく MS-DOS からきています。1990年代のMS-DOS時代の名残と思われます。

C:\>doskey /?
コマンド ラインの編集、Windows コマンドの再呼び出し、マクロの作成を行います。

DOSKEY [/REINSTALL] [/LISTSIZE=サイズ] [/MACROS[:ALL | :実行ファイル名]]
[/HISTORY] [/INSERT | /OVERSTRIKE] [/EXENAME=実行ファイル名]
[/MACROFILE=ファイル名][マクロ名=[テキスト]]

/REINSTALL Doskey の新しいコピーを組み込みます。
/LISTSIZE=サイズ コマンド履歴バッファーのサイズを設定します。
/MACROS すべての Doskey マクロを表示します。
/MACROS:ALL Doskey マクロを含むすべての実行可能ファイルの
すべての Doskey マクロを表示します。
/MACROS:実行ファイル名
指定した実行可能ファイルのすべての Doskey マクロを
表示します。
/HISTORY メモリ内のすべてのコマンドを表示します。
/INSERT 入力したテキストが古いテキストに挿入されるように
指定します。
/OVERSTRIKE 入力したテキストが古いテキストを上書きするように
指定します。
/EXENAME=実行ファイル名 実行可能ファイルを指定します。
/MACROFILE=ファイル名 作成するマクロ ファイル名を指定します。
マクロ名 作成するマクロ名を指定します。
テキスト 登録するコマンドを指定します。

上下方向キーはコマンドを再度呼び出します。Esc はコマンド ラインをクリア
します。F7 はコマンド履歴を表示します。Alt+F7 はコマンド履歴をクリアします。
F8 はコマンド履歴を検索します。F9 は数字によるコマンドを選択します。
Alt+F10 はマクロ定義をクリアします。

以下は、DOSKEY のマクロ定義で使用する特殊コードです:
$T コマンド セパレーターです。マクロ中で複数のコマンドを定義できます。
$1-$9 バッチ パラメーターです。バッチ ファイル中の %1-%9 と同じ意味です。
$* コマンド ライン上のマクロ名に続くテキストで置き換えられるシンボルです。



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