"エクスプローラからコマンドプロンプトを開く"のレジストリが効かない

【目次】

エクスプローラからコマンドプロンプトを開く

Windows で作業を行っている場合、Windows エクスプローラから現在のフォルダをフルパスとしてコマンドプロンプトを開きたい場合があります。
そのような場合、Windows エクスプローラから簡単に実行することが可能です。

エクスプローラから対象のフォルダあるいはファイルをShift キーを押しながら右クリックします。
そうした場合、メニュー（コンテキストメニューと呼びます）の中に「コマンドウィンドウをここで開く」というメニューがあるため、それを選択すると現在のパスをベースとしてコマンドプロンプトが開かれます。

それ以外にも"Shift キーを押しながら右クリック"すると「パスのコピー」「コマンドウィンドウをここで開く」のメニューが新しく表示されます。
特に「パスのコピー」を実行すると現在のフルパス（絶対パス）がクリップボードのコピーされるのでとても便利です。

Creators Updateで開かれなくなった

【2020年1月25日更新】

Windows 10 Creators Update　前では[Shift]キーを押しながら右クリックすることによりエクスプローラからコマンドプロンプトを開くことが可能でしたが、Windows 10 Creators Update　ではコマンドプロンプトが開くことができなくなり、代わりに"Windows Powershell ウィンドウをここに開く"が表示されるようになりました。

ただしレジストリ設定でコマンドプロンプトを開かせることが可能です。

コマンドプロンプトを開くを表示するレジストリ

以下4箇所設定してください。

(*1)"shell\cmd"キーは存在しないため新規の作成が必要。
(*2)Driveキーは存在しないため新規の作成が必要。

キー：HKEY_CURRENT_USERの\Software\Classes\Directory\Background\shell\cmd
値：HideBasedOnVelocityId (DWORD 32ビット)
データ：0 (16進数)

キー：HKEY_CURRENT_USERの\Software\Classes\Directory\Background\shell\cmd
値：ShowBasedOnVelocityId (DWORD 32ビット)
データ：639bc8 (16進数)

キー：HKEY_CURRENT_USERの\Software\Classes\Drive\shell\cmd
値：HideBasedOnVelocityId (DWORD 32ビット)
データ：0 (16進数)

キー：HKEY_CURRENT_USERの\Software\Classes\Drive\shell\cmd
値：ShowBasedOnVelocityId(DWORD 32ビット)
データ：639bc8 (16進数)

動作しない場合の対処

動作しない場合は以下を確認してください。

・レジストリ設定が完了したら Windows の再起動が必要なようです。
・639bc8は"16進数"で設定してください。10進数で設定したら動作しません。
・HideBasedOnVelocityId　設定も必須です。(見えなくなる機能を無効化するという意味)
・今回は"shellex"の設定は不要です。新規に"shell"キー、およびその下の"cmd"キーを作成してください。
・右メニューでコマンドプロンプトが表示される場所は限られているようです。次の章を確認してください。

エクスプローラからコマンドプロンプトを開く

上記レジストリ設定により以下の2箇所でコマンドプロンプトが開けるようになりました。
以前の環境ではエクスプローラの右側からもコマンドプロンプトが開けていましたが、私の環境では左フレームの以下の2箇所のみから開けるようになりました。

エクスプローラからコマンドプロンプトを開く

参考：レジストリエディタの起動方法

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