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このページではネット経由(主にインターネット)でファイルをダウンロードするコマンドである wget と curl の違いに関して説明します。Linux 系で使用可能なコマンドですが、Windows 環境でも Cygwin や Gow をインストールすれば簡単に使うことが可能です。
【修正2021年12月7日】
Windows 10 1803 (April 2018 Update) より curl.exe はWindows 標準となりました。C:\Windows\System32\curl.exe に存在します。注意点として Powershell 環境で curl を実行するとPowershell の Invoke-WebRequest コマンドレットが起動されるようです。
機能の大きな違いは wget は再帰的に丸ごとダウンロードできる点です。html ファイルを解析し、リンクをたどってさらにダウンロードできます。curl はこの機能はありませんが、一つのファイルに対して様々な条件でダウンロードすることが可能です。
また curl は様々なプロトコルをサポートしたり、Proxy環境に適していたりと様々なメリットがあります。wget 、 curl どちらが良いというのではなく、場合によって使い分けるのがよいでしょう。
(注意)分かりやすく簡単に記載しており、一部の環境や分野では記載内容が異なる可能性があります。あくまでも参考程度でお読みください。
説明 | wget | curl |
再帰的なダウンロード(丸ごとダウンロード) | 〇(可能) HTMLファイルを解析し、HTML 内のリンクをさらに再帰的にダウンロードが可能。 -r オプションを使用する。 | ×(不可) 指定したHTMLをダウンロード。 |
プロトコル | 主にHTTP、HTTPS、FTP | HTTP、HTTPS、FTP、SFTP、FTPS、SCPなど様々多くのプロトコルをサポート |
認証 | Basic 認証 | ダイジェスト認証、Negotiate、NTLM認証のサポートなど、Proxy環境に向いている。 |
アップロード | ×(不可) | 〇(可能) |
ライブラリ | 無し(コマンドのみ) | 有り(curl 関連のライブラリ有り) |
SSL/TLS | サポート少 | 多くのSSL ライブラリをサポート |
その他 | 「特定のフォルダ以下」「拡張子を指定」などが可能。 | 一つのファイルを対象とするが、様々な条件でダウンロードが可能。様々な認証を使用したProxy経由のダウンロードが可能。 |
以上は2017年に独自で調査した結果です。今後機能追加により変わってくる可能性もあります。
関連リンク:
Web、インターネット、HTML、HTTPの違い
ftps と sftp と ftp over http の違い | フォルダのput、ポート、クライアント証明など
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