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wget と curl の違い | HTTP のダウンロード

作成日:2020/01/29

このページではネット経由(主にインターネット)でファイルをダウンロードするコマンドである wget と curl の違いに関して説明します。Linux 系で使用可能なコマンドですが、Windows 環境でも Cygwin や Gow をインストールすれば簡単に使うことが可能です。

【修正2021年12月7日】
Windows 10 1803 (April 2018 Update) より curl.exe はWindows 標準となりました。C:\Windows\System32\curl.exe に存在します。注意点として Powershell 環境で curl を実行するとPowershell の Invoke-WebRequest コマンドレットが起動されるようです。

機能の大きな違いは wget は再帰的に丸ごとダウンロードできる点です。html ファイルを解析し、リンクをたどってさらにダウンロードできます。curl はこの機能はありませんが、一つのファイルに対して様々な条件でダウンロードすることが可能です。
また curl は様々なプロトコルをサポートしたり、Proxy環境に適していたりと様々なメリットがあります。wget 、 curl どちらが良いというのではなく、場合によって使い分けるのがよいでしょう。

(注意)分かりやすく簡単に記載しており、一部の環境や分野では記載内容が異なる可能性があります。あくまでも参考程度でお読みください。

比較表

比較は以下の表の通りとなります。

説明wgetcurl
再帰的なダウンロード(丸ごとダウンロード)〇(可能)
HTMLファイルを解析し、HTML 内のリンクをさらに再帰的にダウンロードが可能。

-r オプションを使用する。
×(不可)
指定したHTMLをダウンロード。
プロトコル主にHTTP、HTTPS、FTP
HTTP、HTTPS、FTP、SFTP、FTPS、SCPなど様々多くのプロトコルをサポート
認証Basic 認証
ダイジェスト認証、Negotiate、NTLM認証のサポートなど、Proxy環境に向いている。
アップロード×(不可)
〇(可能)
ライブラリ無し(コマンドのみ)
有り(curl 関連のライブラリ有り)
SSL/TLSサポート少
多くのSSL ライブラリをサポート
その他「特定のフォルダ以下」「拡張子を指定」などが可能。
一つのファイルを対象とするが、様々な条件でダウンロードが可能。様々な認証を使用したProxy経由のダウンロードが可能。

以上は2017年に独自で調査した結果です。今後機能追加により変わってくる可能性もあります。

関連リンク:
Web、インターネット、HTML、HTTPの違い

ftps と sftp と ftp over http の違い | フォルダのput、ポート、クライアント証明など

ダウンロードとアップロードの違いとは


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