このページではPCのNIC(ネットワークインターフェース)やスイッチなどの機器をLANケーブルで接続した場合、なぜか機器がリンクアップしない場合に確認するポイントに関して説明します。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
リンクアップとは以下の状態を言います。
要するに2台の機器をケーブルなどで接続した場合、2台が電気的に通信できるようになることです。(電気的に繋がったということであり、IPアドレスレベルで通信できるとは限りません)
原因 | 対処 |
相手の機器の電源がオフ。 | 電源オン。接続先のスイッチ、ルーター、ハブなどの電源確認。 |
相手側のケーブルが抜けている。 | ケーブルの接続確認。 |
ポートの破損。 | 隣のポートで試してみるなど。 |
マザーボードの故障。 | BIOSメニューの診断プログラムを実行。ハードウェアベンダのサポートに確認。 |
NICの故障。 | BIOSメニューの診断プログラムを実行。ハードウェアベンダのサポートに確認。 |
有線の場合、ジャックが奥まで挿入されていない。 | ケーブルを抜き差ししてみる。ケーブル |
ケーブル不良、断線。あるいはケーブルの爪が折れていて、完全に挿入されていない。 | ケーブルを変えてみる。 |
ケーブルの種類の誤り(ストレート / クロスなど)。ただし一般的には「Auto MDI-X」機能により自動判定される。 | ケーブルを変えてみる。 |
ポートの設定が無効(セキュリティの理由などから、機器の設定でポートが使用不可に設定されている) | ポートの設定を確認。 |
スイッチやルータに対しては「no shutdown」が設定されていること。 | スイッチやルータに関して各ポートの確認。 |
そもそも相手側の機器に問題がある。(こちらは正常だが接続先に問題があり) | 相手側の機器の状態を確認する。 |
通信機器の間で設定速度が異なっている。両方とも同じ設定に変更する。例:両方の機器を 1G/Auto で統一など。 | 両側の通信の設定が合致していることを確認する。 (注意)1Gに対応していない古いネットワーク機器の1Gで接続する場合など。試しに速度を100G/FULLに落として試してみる。 |
OSやネットワーク機器の問題で"オートネゴシエーション"に失敗している。 | OSのバージョンアップ、ネットワーク機器のファームウェア更新を実行してみる。 |
機器の障害 | 機器なら電源のオンオフを実行。OSなら再起動してみる。 |
(1)Windows
Windows におけるリンク状態確認コマンドは以下の通りです。
(2)Redhat Linux
Redhat Linuxにおけるリンク状態確認コマンドは以下の通りです。
(*)以下は対象が eth4の場合。インターフェース一覧の表示は ifconfig -a
"Link detected:"の行が yes(リンクアップ) あるいは no(リンクダウン) でリンクの状態を確認する。
スポンサーリンク