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OSI 7階層をHTTPの例で理解しやすくする

このページでは OSI7階層に関してHTTP 通信を例にとり分かりやすく説明しています。OSI7階層を理解することはネットワークを理解する上で十分有益なのでぜひ理解しましょう。情報処理などでもおなじみですがどうしても覚えられませんね。そこでおなじみの HTTP (ブラウザとかWebサーバ)を比較にすることにより理解しやすくしています。

階層 名前 説明 HTTP の場合 対象機器 その他
上位層 アプリケーション層 アプリケーションの取り決め。データ形式や処理など。 HTML4やHTML5やCSS(Cascading Style Sheets)などの仕様。    
上位層 6 プレゼンテーション層 データの表現形式の層。文字コード変換、圧縮、暗号化など 文字コード変換。UTF-8、Shift-JIS、EUCなど。
上位層 5 セッション層 アプリケーションのセッション。プログラム間の接続手順。 ブラウザのセッション管理。cookieによる制御など。 SSL-VPN
下位層 4 トランスポート層 ネットワーク層以下の通信を制御。実際のデータの取り扱いを行う。データブロックサイズの制御やエラーの訂正。 TCP,UDP ゲートウェイ
下位層 3 ネットワーク層 ネットワーク全体の通信取り決め。複数機器あるいはネットワーク通信の取り決め。 IP ルータ IPSec-VPN
下位層 2 データリンク層 イーサネット、無線LANなどデータ端末間の通信取り決め。 MACアドレス,arp ブリッジ
下位層 1 物理層 通信媒体間の電気信号的な取り決めおよびコネクタの形状など。一番ハードウェアに近い層となります。 ネットワークケーブル/無線LAN リピーター

ブラウザで表示される画面ですが、HTMLやCSS で記述されています。実態はテキストですね。これは「アプリケーション層」となります。WebサイトにユーザIDを利用してログインしたり、cookie などでセッション管理したりしますが、これは「セッション層」となります。送信、受信の保証を行うTCP、投げっぱなしでロスする可能性があるUDP は「トランスポート層」となります。Transport は「輸送」という意味でパケットを運ぶ役割があります。

よく使う「IP アドレス」は「ネットワーク層」のプロトコルとなります。

コネクタの形状であるUTPケーブルなどは「物理層」となります。
それ以外にも色々ありますね。実際に身近なものに例えて覚えると記憶しやすいでしょう。

対応するネットワーク機器も把握しておいてください。

参考:

NICがリンクアップしない!!現場で困らないために予習を

L2、L3、L4、L7の違いのまとめ | スイッチの種類

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