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作成日:2019/09/16
更新日:2020/02/14
対象:用語集

UATとは




【目次】


UATとは


UAT(User Acceptance Test)とは情報システムに対するテストの一種。システムの発注元が最終テストを行い、情報システムが完成しているかあるいは発注した要件を満たしているかなどを確認する。このテストが合格するとシステム開発は終了となり、その後システム運用が開始される。一般的にUAT合格の段階で納品となる。

User Acceptance Testの略称。システム開発におけるテストフェーズで最終テストに位置づけられる。

UAT の位置づけ



なぜUATが必要なのか


システム開発の段階のテストはUT , IT , ST などの段階がある。これらのテストは発注先のベンダが行うのが一般的である。この試験に合格しても本当にそのシステムが完成しているか、要件を満たしているかはテストすることはできない。なぜなら発注元とベンダの要件に対する考えに違いがあるかもしれないからだ。

この事態を回避するために、システムの最終段階のテストである UAT は発注元が行うのが一般的である。

プロジェクトにおけるテスト実施者



UATの大きな問題点


UATには大きな問題点があります。ウォーターフォールモデルの開発ではUATはかなり工程の後ろの方の作業となります。よってもしUATでユーザが操作しイメージしていたものと大きく違うために手直しを要求しても、(すでに開発やベンダのテストは終了しているので)原則として戻せないという点です。ユーザの指摘が修正されずユーザが不満と持ったままリリースされる場合もあります。
UATは日本では軽視される傾向があるので、そもそもUATを行わない場合もあります。ユーザはUATで指摘しても直されると勘違いし設計を軽視する場合もあります

システムはユーザのためのものなのにそもそもUATを一番最後におまけ的に実施するのはいかがなものだろうか


アジャイル開発


開発するシステムによってはアジャイル開発が大きなメリットとなる場合があります。UATにおいても大きなメリットなります。
UATを平行して行うことが可能なので、ユーザの意見、要望を開発のプロセス内で取り込むことが可能です。

UATにおけるウォーターフォールとアジャイル開発の違い



ただしなんでもかんでもアジャイル開発にすればよいのではありません例えば銀行の勘定系のように計算が主で要件が確定している開発はアジャイルには向いていません。そもそも勘定系を要件があやふやで開発を進めることはあり得ないでしょう。
逆にWebシステムのようなユーザの好みによるシステムはアジャイル開発に向いていると思います。
開発対象のシステムがどのアプローチに向いているか、どの段階でUATを実施するのか検討してからプロジェクトを開始する必要があります。

参考:
UT、ITa、ITb、ST、UAT の違い | システム開発のテスト
プロジェクトマネージメント用語集






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