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WLAN AutoConfig サービスの概要と起動の必要性

このページでは"WLAN AutoConfigサービス"とは何かに関して説明します。関連してこのサービスが必要性なのか、起動方法の変更方法、手動の停止や手動の開始方法に関して説明します。
作成日:2023/09/12

【目次】

サービス名 WlanSvc
表示名 WLAN AutoConfig
dll / exe 名 C:\WINDOWS\system32\svchost.exe -k LocalSystemNetworkRestricted -p
説明 (マイクロソフト情報より引用) WLANSVC サービスは、IEEE 802.11 標準で定義されているワイヤレス ローカル エリア ネットワーク (WLAN) の構成、検出、接続、切断に必要なロジックを提供します。これには、このコンピューターをソフトウェア アクセス ポイントに変更し、このサービスをサポートする WLAN アダプターを使用して他のデバイスやコンピューターがワイヤレスにこのコンピューターに接続できるようにするロジックも含まれています。WLANSVC サービスを停止または無効にすると、このコンピューターのすべての WLAN アダプターは、Windows ネットワーキング UI からアクセスできなくなります。コンピューターに WLAN アダプターが接続されている場合は、WLANSVC サービスを実行しておくことをお勧めします。
セキュアPC上の起動必要性


◎起動を強く推奨、○起動を推奨、△環境による、×停止を推奨、××停止を強く推奨



WLAN AutoConfigサービスとは


無線LAN関連のメインの機能。例えば家庭内の無線Wi-Fi ルータにPCが接続する場合に活躍するサービスとなる。要するにPCがインターネットへ無線経由で接続する場合に使用される。

必要なサービスか


無線LANを使用するなら必須なサービスとなる。デフォルトの"自動"にします。"手動"ではだめです。必要時に自動で起動はされないようです。

このサービスが停止している場合は以下のようなエラーが発生しネットワーク、インターネットへ接続できない。
(*)このサービスは自動で起動されない。手動で起動する必要がある

以下のようなエラーが発生する場合は、このサービスが停止している、あるいは起動に失敗している可能性がある。

Wi-Fi 接続失敗





[Internet Explorer]ではこのWebページを表示できません




インターネットに接続されていません
次をお試しください:

ネットワーク ケーブル、モデム、ルーターを確認する
Wi-Fi に再度接続する
Windows ネットワーク診断ツールを実行する
ERR_INTERNET_DISCONNECTED



イベントログには以下のエラーが表示される場合がある。

ログの名前: System
ソース: Microsoft-Windows-WLAN-AutoConfig
日付: 2018/10/10 0:10:10
イベント ID: 10002
タスクのカテゴリ: なし
レベル: 警告
キーワード:
ユーザー: SYSTEM
コンピューター: mypcname
説明:
WLAN 拡張性モジュールは停止しました。

モジュール パス: C:\WINDOWS\system32\IntelWifiIhv04.dll




対処


(1)手動でサービスを起動してみます。
サービスを手動で起動する手順


(2)起動タイプを変更する
このページの下の情報を参考にして、起動タイプを"自動"に変更する。Windows を再起動します。

(3)
システム整合性チェックで修復を試みます。システムが破損している場合は自動で修復します。時間がかかります。

C:\>sfc /scannow



参考:
dism.exe と sfc.exe の違い | Windows 修復ツール比較



"初期化に失敗しました"エラーが発生する場合


以下のエラーで接続に失敗する場合があります。この場合はとても深刻です。


初期化に失敗しました。Wlan AutoConfigサービスが停止している可能性があります



手動でサービスを起動してもエラーで起動できない場合は同じくシステムを修復する必要があります。

C:\sfc /scannow




C:\Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth



上記でも修復しない場合は"復元ポイント"から復元することを検討します。

サービスの起動方法を変更する

サービスの起動方法を変更にする方法を紹介します。サービス管理ツール(services.msc) で設定します。Windows 11 の画面で説明します。

(1)スタートメニューから[管理ツール] - [サービス]を選択します。

(2)以下の画面が表示されるため、"WLAN AutoConfig"をダブルクリックします。

(3)「スタートアップの種類」から起動のタイプを設定します。設定が完了したら[OK]をクリックします。

各起動設定の内容は以下の通りです。



自動(延滞開始)・・・・・他の自動起動サービスが全て起動されてから起動されます。
自動・・・・・Windows 起動時に自動で起動されます。
手動・・・・・自動では起動されませんが、手動あるいは他のサービスなどから起動することが可能です。
無効・・・・・自動起動されません。手動でも起動できません。
自動(トリガー)・・・・・Windows 起動時に自動起動されますが、役目が終了したら自動的に停止します。
手動(トリガー)・・・・・他のサービスなどから起動されますが、役目が終了したら自動的に停止します。

sc コマンドでサービスを設定する

次にsc コマンドでコマンドプロンプトより設定する方法を紹介します。

(1)管理者でコマンドプロンプトを開きます。

参考:管理者権限でコマンドプロンプトを開く方法

(2)以下のコマンドを実行します。


自動起動設定



C:\>sc config WlanSvc Start= auto


【注意】Powershellで実行すると、sc がコマンドレットである set-contentとバッティングしエラーとなるので注意してください。C:\WINDOWS\system32\sc.exe などフルパスで指定するなどの工夫が必要です。
手動



C:\>sc config WlanSvc Start= demand

無効



C:\>sc config  WlanSvc Start= disabled

自動(延滞開始)



C:\>sc config  WlanSvc Start= delayed-auto

sc コマンドで以下のようなエラーが発生する場合はコマンドプロンプトを管理者として実行してください。


C:\>sc stop ServiceName

[SC] OpenService FAILED 5:
アクセスが拒否されました。

サービスを手動開始する

サービスを手動で開始する方法を紹介します。sc コマンドにより起動します。


C:\>sc start WlanSvc

他の方法として net コマンドでも開始させることが可能です。


C:\>net start WlanSvc


サービスを手動で停止する

サービスを手動で停止する方法を紹介します。sc コマンドにより停止します。


C:\>sc stop WlanSvc

他の方法として net コマンドでも停止させることが可能です。


C:\>net stop WlanSvc


サービスの設定を確認する

sc コマンドを利用してサービスの設定を確認する方法を紹介します。



c:\>sc queryex WlanSvc 

SERVICE_NAME: WlanSvc 
        TYPE               : 10  WIN32_OWN_PROCESS  
        STATE              : 4  RUNNING 
                                (STOPPABLE, NOT_PAUSABLE, ACCEPTS_SHUTDOWN)
        WIN32_EXIT_CODE    : 0  (0x0)
        SERVICE_EXIT_CODE  : 0  (0x0)
        CHECKPOINT         : 0x0
        WAIT_HINT          : 0x0
        PID                : 2352
        FLAGS              : 

sc コマンドを利用してサービスの起動設定(自動、手動、無効など)を確認することが可能です。



c:\>sc qc WlanSvc 
[SC] QueryServiceConfig SUCCESS

SERVICE_NAME: WlanSvc
        TYPE               : 10  WIN32_OWN_PROCESS 
        START_TYPE         : 2   AUTO_START
        ERROR_CONTROL      : 1   NORMAL
        BINARY_PATH_NAME   : C:\WINDOWS\system32\svchost.exe -k LocalSystemNetworkRestricted -p
        LOAD_ORDER_GROUP   : TDI
        TAG                : 0
        DISPLAY_NAME       : WLAN AutoConfig
        DEPENDENCIES       : nativewifip
                           : RpcSs
                           : Ndisuio
                           : wcmsvc
        SERVICE_START_NAME : LocalSystem

サービスが起動中か確認する

net start コマンドを利用してサービスが起動中か確認することが可能です。findstr の 戻り値 (ERRORLEVEL)で結果の判定が可能です。
サービス起動中なら文字列が存在するはずなので findstr で検索しています。




c:\>net start   | findstr -i /c:"WLAN AutoConfig" 
   WLAN AutoConfig

c:\>rem 0で実行中、その他は1、findstr失敗は2 

c:\>rem if %ERRORLEVEL% == 0 echo 起動中 

c:\>rem if %ERRORLEVEL% == 1 echo 停止中 

c:\>rem if %ERRORLEVEL% == 2 echo 不明 
起動中

sc コマンドを利用してサービスが起動中か確認することが可能です。findstr の 戻り値 (ERRORLEVEL)で結果の判定が可能です。
サービス起動中なら"Status"が"Running" であるためfindstr で検索します。




c:\>sc query WlanSvc   | findstr -i State   | findstr -i Running 
        STATE              : 4  RUNNING 

c:\>rem 0で実行中、その他は1、findstr失敗は2 

c:\>rem if %ERRORLEVEL% == 0 echo 起動中 

c:\>rem if %ERRORLEVEL% == 1 echo 停止中 

c:\>rem if %ERRORLEVEL% == 2 echo 不明 
起動中

レジストリからサービスの設定を確認する

レジストリから reg コマンドでサービスの設定を確認する方法を紹介します。サービスの設定はレジストリに保存されています。その値を確認します。



c:\>reg query HKLM\System\CurrentControlSet\services\WlanSvc   | findstr -i "group ObjectName DependOnService ErrorControl RequiredPrivileges ServiceSidType" 
    DependOnService    REG_MULTI_SZ    nativewifip\0RpcSs\0Ndisuio\0wcmsvc
    ErrorControl    REG_DWORD    0x1
    Group    REG_SZ    TDI
    ObjectName    REG_SZ    LocalSystem
    RequiredPrivileges    REG_MULTI_SZ    SeChangeNotifyPrivilege\0SeImpersonatePrivilege\0SeAuditPrivilege\0SeTcbPrivilege\0SeDebugPrivilege\0SeLoadDriverPrivilege
    ServiceSidType    REG_DWORD    0x1

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