Redhat Enterprise Linux 5 のシステムフルリストアの方法を説明します。バックアップは NFS サーバ上に保管されています。
システムフルバックアップ取得の手順は以下を参照してください。
2.システムフルバックアップ (Redhat Enterprise Linux 5)
システムフルリストア手順は以下の通りです。
(1)レスキューモードで起動します。
(2)NFS サーバに接続するため、portmapper サービスを起動します。
# /usr/sbin/portmap start |
(3)NFS サーバに対してマウントを実行します。
mount –t nfs <nfsサーバのipアドレス>:/<nfs サーバのマウントポイント> <ローカルのマウントポイント>
例:以下の例では 10.0.0.1 のNFS サーバのマウントポイント /nfsroot にマウントポイントが /nfsbackup でマウントしています。
# mount –t nfs 10.0.0.1:/nfsroot /nfsbackup |
(4)パーティション構成をバックアップからリストアします。
# sfdisk --force /dev/sda < /nfsbackup/sfdisk.sda.txt |
(注意事項) ディスクサイズはバックアップ元PCより大きなサイズを使用します。ディスクサイズが小さい場合は以下のエラーが表示されます。 given size (xxxxx) exceeds max allowable size (yyyyy) 強制的にパーティションを作成することも可能ですが、後の手順の LVM VG の有効化でエラーとなり失敗します。 |
(5)LVMを初期化します。
# lvm vgscan |
(6)物理ボリュームを作成します。1.システムバックアップ前の取得情報でメモ書きした uuid を設定します。
# lvm pvcreate -ff --restorefile /nfsbackup/VolGroup00.cfg --uuid xxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxP <デバイス名> |
(7)volume group を作成します。以前の手順で取得した設定ファイルからリストアします。
# lvm vgcfgrestore -f /nfsbackup/VolGroup00.cfg VolGroup00 |
(8)VG をアクティブにします。
# lvmvgchange -a y VolGroup00 |
(9)パーティションをフォーマットします。
# mke2fs –j /dev/VolGroup00/LogVol00 |
# mke2fs –j /dev/sda1 |
(10)マウント用ディレクトリを作成し、ボリュームグループをマウントします。
# mkdir/mnt/sysimages # mount /dev/VolGroup00/LogVol00 /mnt/sysimages |
(11)sda2 ボリュームグループをリストアします。
# cd /mnt/sysimages # restore rf /nfsbackup/Vol00.dmp |
(このリストアで /mnt/sysimages/boot ディレクトリも作成されます。)
(12)boot パーティションをリストアします。
# mount /dev/sda1 /mnt/sysimages/boot # cd /mnt/sysimages/boot # restore rf /nfsbackup/boot.dmp |
(13)swap パーティションを作成します。
# mkswap/dev/VolGroup00/LogVol01 |
(14)リストア先を root に変更します。
# chroot/mnt/sysimages |
(15)各デバイスをマウントします。
# mount /proc # mount –t sysfsnone /sys # mount –o mode=0755 –t tmpfsnone /dev # /sbin/start_udev |
(16)grubをインストールします。
# cp /proc/mounts /etc/mtab # grub-install /dev/sda |
(17)ラベルを設定します。
# e2label /dev/sda1 /boot |
以上でリストアは完了です。最後に OS を再起動します。
再起動時に以下のメッセージが出力されても問題ありません。
/dev/VolGroup00/LogVol00 was not cleanly unmounted, check forced
[Linux システムのフルバックアップとリストア] → [3.システムフルリストア (Redhat Enterprise Linux 5)]