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このページでは robocopy の二つのフォルダ同期オプションである /mir と /e の違いに関して説明します。共にバックアップとしてとても便利ですが一部のオプションではファイルが削除されます。大事なファイルが削除される可能性があるので注意してください。よくオプションの機能を理解し、また間違えてオプションを使用してファイルが削除されても復元できるように、別途バックアップを取得することを推奨します。
(注意)分かりやすく簡単に記載しており、一部の環境や分野では記載内容が異なる可能性があります。あくまでも参考程度でお読みください。
説明 | /mir | /e |
概要 | コピー元のフォルダとコピー先のフォルダで同期します。ただしコピー元フォルダに存在しないファイルはコピー先で削除されます。 | 同じくコピー元のフォルダとコピー先のフォルダで同期しますが、ファイルは削除されません。 |
注意事項 | 存在しないファイルはコピー先で削除される点に注意してください。バックアップとして使用する場合は要注意です。バックアップとして使用する場合は世代に渡って取得する必要があります。(必要なファイルが/mirにより削除され復元できなくなることを避けるため) | コピー元で存在しないファイルでもコピー先で削除されません。よって古いファイルがいつもでも残ることになります。 |
ヘルプ | C:\>robocopy /mir ------------------------------------------------------------------------------- ROBOCOPY :: Windows の堅牢性の高いファイル コピー ------------------------------------------------------------------------------- 開始: 2021年4月20日 17:02:31 コピー元 - コピー先 - ファイル: *.* オプション: *.* /S /E /DCOPY:DA /COPY:DAT /PURGE /MIR /R:1000000 /W:30 ------------------------------------------------------------------------------ エラー: コピー元ディレクトリが指定されていません。 簡易な使用法 :: ROBOCOPY コピー元 コピー先 /MIR コピー元 :: コピー元ディレクトリ (ドライブ:\パスまたは \\サーバー \共有\パス)。 コピー先 :: コピー先ディレクトリ (ドライブ:\パスまたは \\サーバー \\共有\パス)。 /MIR :: 完全なディレクトリ ツリーをミラー化します。 詳細な使用方法については、ROBOCOPY /? を実行してください。 **** /MIR はファイルをコピーできるだけでなく、削除もできます。 | C:\>robocopy /e ------------------------------------------------------------------------------- ROBOCOPY :: Windows の堅牢性の高いファイル コピー ------------------------------------------------------------------------------- 開始: 2021年4月20日 17:03:12 コピー元 - コピー先 - ファイル: *.* オプション: *.* /S /E /DCOPY:DA /COPY:DAT /R:1000000 /W:30 ------------------------------------------------------------------------------ エラー: コピー元ディレクトリが指定されていません。 簡易な使用法 :: ROBOCOPY コピー元 コピー先 /MIR コピー元 :: コピー元ディレクトリ (ドライブ:\パスまたは \\サーバー \共有\パス)。 コピー先 :: コピー先ディレクトリ (ドライブ:\パスまたは \\サーバー \\共有\パス)。 /MIR :: 完全なディレクトリ ツリーをミラー化します。 詳細な使用方法については、ROBOCOPY /? を実行してください。 **** /MIR はファイルをコピーできるだけでなく、削除もできます。 |
Windows Active Directory 環境でのプロファイルを同期する場合など不整合が発生するので十分に注意して設計する必要があります。プロファイルフォルダで\fromProfile \toProfile のように2つのフォルダを作成して方向に十分注意して同期する必要があります。
参考まで主に使用されるオプションは以下のとおりです。
/w リトライの時間を指定します。デフォルトは30秒です。 /w:1 のように1秒に変更したりします。
/r リトライの回数を指定します。デフォルトではなんと100万回リトライするため、実質無限にリトライします。処理が停止してしうので調整する必要があります。/r:1 のようにリトライを1回に設定します。
/COPYALL でアクセス権も含めてコピーします。
/mt で5ファイル平行でコピーします。
関連リンク:
copyとxcopyコマンドの違い
copy コマンドの A オプションと B オプションの違い
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